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2014.06/21(Sat)

キリスト教は邪教です! 

アンチクリストを現代語訳にした本。というか適菜のノリで訳した本。かなりふざけた本になっているが、それがわかりやすいのかも知れない。この本には重要なヒントが隠されている。近代社会を覆っているキリスト教的規範というものはよく理解できた。それは、この日本も例外ではないのである。いまや、世界中がキリスト教的規範で統一されかねない世の中になってきた。

ニーチェは批判する。キリスト教は魂の高潔さ、目の前にある美や善を腐らせてしまう。人間の崇高さを呪う宗教であると。代わりに、キリスト教は人間の弱さをたたえる。弱きことが正しいことであるかのような教えとなっている。そして、思いやりとか弱者救済とか隣人愛とか、神に対する正直さとか、そう言ったものを徳目として数える。

しかし、おもしろいのは、そんなキリスト教がなぜ世界を席巻したかということである。ニーチェは純粋に人間は権力を握るために生きているという。キリスト教はそう言う生き方を否定したにもかかわらず、結果として権力を握っている。このパラドクスの解決の糸口はどこか? 余はキリスト教のダブルスタンダードこそが答えだと思う。キリスト教ははキリスト教徒以外には徹底した弾圧を加え搾取を繰り返してきた。近代社会も同じである。前近代的なものを未開なものと見下し、自らの理念を至上として遠慮もなにもなく、善きことをしているという信念の元、前近代的なものキリスト教以外のものを滅ぼして嬉々としている。キリスト教、近代社会、民主主義、これらを我々は宗教的理念で普遍の価値として崇め盲信している。

ニーチェは言う。なぜ不平等がいけないのか。むしろ自然な状況とは不平等であり、平等とは自然を人為的にゆがめていることである。

ロールズの無知のベールとかも不平等がいけない、というか、自分が劣等な環境におかれることをおそれるという弱者の思想から出ている。そして、この弱者の思想を強力に養護しているものこそが、「理想」というこの世には存在しない人為的に作り上げた理念である。それは、神の国でありイデアであり共産主義であり無知のベールなどである。一神教の世界はその典型である。この理想により人は弱くなる。

が、人が弱くなることにより、人は団結し、結果として強者を滅ぼした。ここでも強弱が逆転するのである。結局強弱は永遠に回り続けるのであろうか? 本当のアンチクリストを読みたくなった。


キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』 (講談社+α新書)キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』 (講談社+α新書)
(2005/04/21)
フリードリッヒ・ニーチェ

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2013.05/25(Sat)

カントはこう考えた―人はなぜ「なぜ」と問うのか 

カントはこう考えた―人はなぜ「なぜ」と問うのか (ちくま学芸文庫)カントはこう考えた―人はなぜ「なぜ」と問うのか (ちくま学芸文庫)
(2009/05/11)
石川 文康

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本書は感想を書くのに窮する。なぜなら、極めて内容が濃いからである。カントの思想というのは直接は知らないが、間接的に様々な方面から聞いている。カントの思想自体ものすごく幅が広い。それを、絡めて一冊で説明しようとするのだから、内容が極めて濃くなるのも分かる気がする。

まず、理性とは何か。我々は様々な問題を問う。では、究極の問いは、「何かとは何か」である。何かとは何かを理性はどのように判断するか。カントの言葉では「アプリオリな総合判断はいかにして可能か」となる。

人間は、なぜ、とたずね、なぜならば、と答える。この感想の冒頭にも、「なぜ、感想を書くのに窮するのか」「なぜならば~」と書いた。理由は英語でreasonである。では理性は? というと、やはりreasonなのである。理由=理性なのだ。

では、人間は理性をどのように使っているか。そもそも、世界とは理性なのか? 世界は時間的・空間的に無限なのか、それとも有限なのか? アンチノミーである。有限であるともいえるし、無限であるともいえる。日付が変わる一瞬は、今日であるのか昨日であるのか。今日であり昨日である。では、世界の有限無限を理性は判断できるか。

著者はカントも用いた例を出してこんな実験をする。金閣寺はどこにあるか? 京都である。京都はどこにあるか? 日本である。日本はどこにあるか? 地球である。地球はどこにあるか? 太陽系である。太陽系はどこにあるか? 銀河系である。銀河系はどこにあるか? 宇宙である。宇宙はどこにあるか……。

それ以上の空間がないのであれば、それ以下の空間はない。つまり、世界はないのである。そもそも、理性概念=イデアとは、実在しないものである。世界とは理性概念に過ぎず、実在しない。実在しないものに有限も無限もない。世界とは理性の暴走なのである。

その他、第三アンチノミーでは、テーゼ「世界は絶対としての自由があるか」 アンチテーゼ「世界に自由はなく、すべては自然の因果に基づくか」が出る。物事にはすべて原因があると多くの人は思っている。しかし、原因にも原因がある。原因の原因の原因の……と、とどのつまり無限に陥ってしまう。無限に陥るということは、原因を特定できないので、原因そのものがなくなるので因果法則自体が成り立たない=アンチテーゼの否定。しかし、原因のない結果もないので、原因を考慮しないで因果の鎖を停止してしまえば、合理的脈絡に反する=テーゼに否定。テーゼもアンチテーゼも否定されてしまう。では、自由も理性の暴走か。

本書はこの問題を掘り下げる。カントの自由、自律、道徳法則、尊厳、などはこの問題と深く関係している。感想はこのくらいにする。ぜひ、本書を読んでもらいたい。


オススメ度: レベル4

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純粋理性批判〈1〉 (光文社古典新訳文庫)純粋理性批判〈1〉 (光文社古典新訳文庫)
(2010/01/13)
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カント「視霊者の夢」 (講談社学術文庫)カント「視霊者の夢」 (講談社学術文庫)
(2013/03/12)
イマヌエル・カント

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(1979/12/17)
カント

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2013.01/31(Thu)

それをお金で買いますか――市場主義の限界 

それをお金で買いますか――市場主義の限界それをお金で買いますか――市場主義の限界
(2012/05/16)
マイケル・サンデル、Michael J. Sandel 他

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大ベストセラー「これからの正義の話しをしよう」の続編。これからの正義の話をしようは政治哲学史の話しで、最終章あたりに、少しだけサンデル氏の理想が述べられている。本書はその最終章を演繹したもの。また、本書だけを読んでも真価はわからないと思う。これからとあわせて読むべし。

サンデル氏は本書でもたっぷりと様々な事例を提示する。一章はレクサスレーン。行列に金を払って割り込むのは正当かという問題である。市場経済の論理からいえば、売りたい側と買いたい側が同意しているならば問題ない。ただ、飛行場や遊園地ならともかく、それが病院だったらどうだろうか、公共劇場だったらどうだろうか、という問いが提示される。

第二章はインセンティブ。お金はどのように人々のインセンティブに働きかけるかという問題。また、お金をインセンティブとした結果、それまでの規範が変わるのではないのかという重要な問題を提示する。例としてイスラエルの保育所が出される。イスラエルの保育所では、迎えに遅刻してくる親に罰金を科した。通常の経済学的な発送では、罰金がインセンティブとなり、遅刻が減ると思われる。だが、実際は遅刻は増えた。遅刻することが「申し訳ない」という道徳的感情が罰金というシステムにより、「金を払えばすむ」問題に変質してしまった。また、子どものテスト結果に賞金を出して勉学に励ませるインセンティブの例を出す。ここでは、子どもの試験結果は確かに上がった。しかし、学問に対する正しい姿勢を教えていることになるのだろうか。最後はこう結ばれる。「つまり経済学者は道徳を売買しなければならないのである」と。お金により道徳的規範が変質してしまう結果、経済上や合理上の利点と道徳の利点を天秤にかけて金を払うかどうか決めるようなことである。ここで問題が提起される。金銭で売買すると言うことは二つの観点から非難されるべきだという問題だ。一つめは、公正の観点。保育所の遅刻の例をとれば、金持ちはいくらでも遅刻が可能であるが、貧乏人は遅刻が出来なくなる。臓器売買なども同じ理屈で、いくら自由市場で双方の合意で値段が付いているといっても、真に公正な取引はあり得るのか。経済的弱者が結局は臓器を手放すだけではないのか、という問題。もう一つは腐敗の問題。仮に、遅刻者すべてが同じ経済状況であったとしても、遅刻を金銭で解決することにより、遅刻がいけないのだという道徳律が変質してしまう。臓器も同様で、仮に、全く同等の交渉力がある取引であっても、臓器を取引することは人体というある種神聖なものに対する冒涜であり、これを許せば道徳律が歪んでしまうという問題。一つめの問題がクリア出来たとしても、二つめの問題はクリア不能である。

第三章はお金で買えるもの、買えないものである。例えばノーベル賞はお金では買えない。例え買えたとしても、金で買ったノーベル賞に意味はあるのか? 友人も同じである。真の友人を金で買って、それを真の友人といえるのか? つぎに、プレゼントの問題を考察する。プレゼントが単に効用の最大化を目標とするならば、現金を送った方が効率的だ。経済学者はプレゼント交換を人類の克服されるべき非効率性だと信じている。実際に最近はギフトカードが主流になってきた。経済学者的には良い方向へ向かっていると考えている。お札を突きつけ合うまでもうあと一歩だが、我々は現金をもらうことを好まない。本当はギフトカードも相応しくないと思う。つまり、プレゼンとの目的は効用の最大化ではない。友人関係の目的が効用の最大化ではないように。効用を最大化させるのが目的である現金とは相容れないものなのである。次に、スイスの核最終処分場を受け入れる自治体の例がでる。その自治体の住民は最終処分場を受け入れるという。しかし、一人一人に膨大な保証金を与えることを示すと、受入を拒否する。おなじく、献血の例では、献血を行っていた人間に、謝礼金を払うと、それまで献血していた人間は献血をしなくなる。一件意味がわからない。経済学者は、献血をしたい人は献血をしてお金をもらえるのだから、なお良いことではないか、と思うが実際は違う。献血に金を払うと、金のために献血をする貧乏な人間が出てくる。すると、いままで献血をしていた富裕層は、自分が献血をして彼らの仕事を取り上げてしまうのが良いか、それとも寄付金という形で献血を奨励するべきかわからなくなるというのだ。スイスの自治体の例も同じで、どこも最終処分場を作られるのは嫌だ。しかし、市民の義務としてどこかがやらなくてはならないのならやろう、という気構えであったのが、保証金によってそれが覆る。つまり、金をやるから受け入れろというのなら、自治体側だって、金をやるから他所に作れ、という論理がまかり通る。まさに、ルソーが危惧した、税金とは市民の自由の対局にあるもので、税金によって片をつけていると、その国の滅亡は早い、というものだ。まさに、いまの日本ではないか。

第四章は保険の話しである。アメリカでは企業が従業員に保険をかけて、従業員が死ぬと遺族ではなく企業が保険金を受け取る。企業は従業員にかけた職業訓練費の回収で、その保険金により次の従業員に職業訓練を受けさせると言うが、本当のところは節税対策だろう。従業員は知らぬ間に企業から保険をかけられていたのだ。企業が保険をかける正しい根拠はあるだろうか。もともと、保険はギャンブルだった。未来予測という点ではギャンブルである。多くの国で最近まで生命保険=命のギャンブルは禁止されていた。例え家族のためだとはいえ、誰だった保険に入るのはいい気がしない。「おまえが死ぬと○○万円支払われるぜ」と説明されるのだ。アメリカでもやはり異論が出たらしく、いくつかの州では従業員を保険に加盟させる場合、通知することが義務づけられた。ウォルマートでは、保険に入ってくれると無償で死亡保険5000ドルを支払うという。ウォルマートが受け取るのは30万ドルほどだが。また、アメリカでは保険証券の売買がなされている。投資家は老人や病人から死亡保険を買い取り、保険金を支払い、老人や病人が死んだら、保険金を受け取る、という仕組みだ。当然、保険を買い取った投資家は、対象者が早く死ぬことを望む。なかなか死なないからといって訴訟になったケースもある。確かに、売買をすれば双方に利益が生じるかも知れない。しかし、誰かが早く死ぬことを望む売買などは道徳的に正しくない。このような売買を公に認めることは公民教育上問題である。教育とは学校で先生が生徒に教えることだけではない。それよりも、もっと大きな教育は、いかなる社会がいかなる市民を育てるかという点である。非道徳的な社会では、学校でどれほど高邁な道徳を吹こうとも、非道徳的な市民しか生まれない。アメリカはとっくに非道徳的な社会に堕したが、日本も必至の感がある。

第五章はスカイボックスと命名権。スカイボックスとは球場などに設置された貴賓席である。いま、アメリカではどの球場も貴賓席を設けて、超高額料金を科しているらしい。サンデル氏は、「昔の球場というのは資本家も労働者も同じ目線からスポーツを観戦し、ともにチームを応援したものだ」と嘆く。球場のスカイボックスは階級社会の象徴であるという。ゲイティッドコミュニティのスポーツ版なのである。つぎに、命名権。最近では自治体が公共施設にネーミングライツという形で企業の名前をつけている。例えばMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島(広島市民球場)など。もちろん、アメリカではもっと流行っている。アメリカ、イギリス、ではすでにパトカーにまで企業の広告が貼られている。また、学校などの教育機関へも企業の広告が進出している。日本でもそのうち、皇居の石垣に「パナソニック」などと刻まれる日が来るのかも知れない。諸賢は、あり得ないと思うだろうが、アメリカでも最初はパトカーに広告をつけるのはどうかという疑問があったのだ。しかし、ある議員はこう言ったらしい。「最初は反対だったが、財政的魅力があるのも事実。それに、見回せば様々な公共施設にすでに企業の名前は入っている。パトカーに入ってもおかしくはない」と。この論理で行けば、パトカーに入れて良いのだから、警察署に入れて良い。警察署に入れて良いのだから官公庁に入れて良い。官公庁に入れて良いのだから国会議事堂に入れて良い。国会議事堂に入れて良いのだから……、という具合で皇居にまで広告が侵入してくる。公金横領とか、大泥棒とかで捕まる奴も、最初はキセル乗車くらいだったかも知れない。社会規範というものは徐々に変化し現在の道徳を覆す。

本書を読んでいると、道徳律の変化という問題と同時に、古き良き時代というものが映し出される。しかし、例えば資本家と労働者が同じベンチに座り贔屓のチームを応援する、などというのは、ここ70年くらいの話しで、それより前は貴族と庶民として、完全な分離があった。人類の歴史としては階級社会の方がよほど長いのである。では、ここ70年ほどが比較的平等な市民社会を築いたのは何故かと考察すると、それは戦争ではなかろうか。日本の階級社会は戦争がぶちこわした。否、日本だけではない。あらゆる国で戦争が階級をぶちこわした。また、昔の貴族というものを考察してみると、これも単なる「儲かった奴」に過ぎない。軍事的にせよ、経済的にせよ。儲かった奴の子孫が貴族としてえばっていただけである。貴族が既得権益を失うのはいつか。乱世である。現在は治世である。経済的強者が貴族になろうとしている。これまでと同じことが起こっているのである。


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《参考・関連図書》

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
(2010/05/22)
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(2012/10/20)
マイケル・サンデル

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2013.01/29(Tue)

パイドン―魂の不死について 

パイドン―魂の不死について (岩波文庫)パイドン―魂の不死について (岩波文庫)
(1998/02/16)
プラトン

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死後の世界はあるのか否か、という話し。ソクラテスは、魂は永遠不滅である証明を行う。その証明とはこういうものだ。冷は熱にならない。冷と熱は共存しない。偶数と奇数も共存しない。偶数は奇数に近づくと、どこかにふと消えてしまう。正義と不正も相容れない。正義は不正から発し、不正は正義から発す。人間を生命たらしめているものは魂である。雪に熱を近づければ、雪は溶けるが、雪が消滅したわけではない。人間を生命たらしめている魂もそのようなもので、肉体は死ぬ。では、肉体と反対のも魂は死ではないものであるとするとなんであるか。不死である。と言ったような証明。正直、自分もしっかり納得できているわけではない。

それよりも、おそらくその全段で語られる、哲学者の魂は神々の世界へ行く、というほうが重要なのではないだろうか。

ソクラテスは言う。死がなんであるか分からないのに、いたずらに怖がるのは、知りもしないものを知った振りをする愚昧な振る舞いである、と。確かにそうだ。死はどことなく怖いが、死後の世界があるのかないのかは分からない。現代人は死は消滅であると信じている。しかし、それは、死ねば天国で酒池肉林が待っていると信じるのと同じくらい蒙昧なのではないか。昨今の過保護的、一種異様な人命尊重主義も死=消滅が市民権を得ているからなのかも知れない。

それと、この書の感動できる部分は、証明の終わった後である。ソクラテスは魂は不滅である。だから、みんな悲しむ必要はないというのだが、そこに居合わせた人たちは泣いてしまう。言わば、ソクラテスの証明などはなんの足しにもなっていないのである。理論と感情は全くの別物であることが、この書を読んでいると伝わってくるのだ。


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パイドロス (岩波文庫)パイドロス (岩波文庫)
(1967/01/16)
プラトン

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ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)ソクラテスの弁明・クリトン (岩波文庫)
(1964)
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饗宴 (ワイド版岩波文庫)饗宴 (ワイド版岩波文庫)
(2009/11/14)
プラトン

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2013.01/17(Thu)

面白いほどよくわかるギリシャ哲学―ソクラテス、プラトン、アリストテレス…現代に生き続ける古典哲学入門 (学校で教えない教科書) 

面白いほどよくわかるギリシャ哲学―ソクラテス、プラトン、アリストテレス…現代に生き続ける古典哲学入門 (学校で教えない教科書)面白いほどよくわかるギリシャ哲学―ソクラテス、プラトン、アリストテレス…現代に生き続ける古典哲学入門 (学校で教えない教科書)
(2008/03)
左近司 祥子、小島 和男 他

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半分が文字、半分が図画というわかりやすい仕組み。自分もギリシャ哲学を囓ったことがあるが、これで、分かった気になるのはちょっと速すぎるかも知れない。この本はギリシャ哲学入門の入門といったところか。

ギリシャ哲学に関係する言葉や、人物、出来事を解説している。ああ、こういうものをさしてギリシャ哲学というのだな、程度に思っておいた方が良い。サクッと読めるし、これはこれで面白いので読んで損はないかも。


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《参考・関連図書》

ギリシア哲学入門 (ちくま新書)ギリシア哲学入門 (ちくま新書)
(2011/04/07)
岩田 靖夫

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よみがえる古代思想―「哲学と政治」講義1 (講談社学術文庫)よみがえる古代思想―「哲学と政治」講義1 (講談社学術文庫)
(2012/10/11)
佐々木 毅

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悲劇の哲学―ギリシャ悲劇に現れた悲劇的人間の探究 (近代文芸社新書)悲劇の哲学―ギリシャ悲劇に現れた悲劇的人間の探究 (近代文芸社新書)
(2005/09)
中丸 岩曽生

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2012.05/13(Sun)

新インナーゲーム―心で勝つ!集中の科学 


新インナーゲーム―心で勝つ!集中の科学新インナーゲーム―心で勝つ!集中の科学
(2000/06)
W.ティモシー ガルウェイ

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インナーゲームは72年に出版された。それを25年後に加筆修正したもの。相当なロングセラーである。

本書は無我でのプレーを意図的に再現するという、相矛盾する命題に取り組んでいる。というのも、最高のパフォーマンスは得てして、プレーヤーがプレーを意識しないときにおきるからである。では、意識的に無意識を作り出すとはいかなることなのであろうか。

本書の要は、人間の精神をセルフ1、セルフ2、と分ける。邦訳ではこれを「自分・自身」と訳している。

セルフ1とは、意識的に自分の運動を評価すること。言語表現として、サーブにしろ、スイングにしろ評価する。セルフ2とは直感である。練習で培った動きを、無意識に再現する潜在能力のようなものである。

最高のパフォーマンスるをするとき、人は意識的ではなく「セルフ2」すなわち、無意識状態でおこなう。そのためにはセルフ2を信頼する訓練をしなければならない、というわけである。

このセルフ2は今はやりのプラス思考とは全く別物だという。プラスもマイナスもなく、ただプレイする。それがセルフ2だという。プラス思考、マインドコントロールとは一線を画する。どちらかというと、神秘主義に近い。日本の弓道の考え方に近い。禅の精神を有しているといったらわかりやすいかも知れない。

本書の前半は本当にテニスの蘊蓄だから、テニスに興味のない人間には面白くない。しかし、後半は面白い。哲学や禅が語られているからだ。それも、スポーツ選手が語る内容だから面白い。スポーツに立脚している。スポーツをやるものならば、この楽しさが分かるはずだ。

人はなぜ競うのか、という命題を考える。現在の世の中では勝つことこそ良いこと、という風潮である。サクセスストーリーを信じて疑わない。だから、人々はたかがテニスの試合に血眼になるという。テニスの勝敗で人間の優劣が決まるわけないのに。では、スポーツで勝敗は無視するべきであろうか。スポーツとは健康を維持する体操なのだろうか? 筆者は否という。

サーファーの例を出す。サーファーは大きな波に挑む。大きな波が来るのを待つ。もちろん、小さな波でもサーフィンを楽しむことが出来るが、サーファーは誰も見ていなくても大きな波を来るのを待っている。彼らはなぜ大きな波に挑むのか? それは、彼らの技術をもっとも高度に発揮するために、大きな波が必要だからだという。自分の限界を試し、限界を乗り越えるために大きな波が必要だという。

テニスを含むスポーツもこの大きな波と同じだという。自分の限界を出し、限界を超えるためには障害が必要なのである。サーファーにとっての大波が、スポーツにおける敵であり勝敗なのである。故に、勝負で全力を出し相手選手の障害になることは、相手選手の為なのである。著者はこういう。「真の競争は真の協力とイコールである」と。

是非本書の悟りの境地を楽しんで欲しい。




演奏家のための「こころのレッスン」―あなたの音楽力を100%引き出す方法演奏家のための「こころのレッスン」―あなたの音楽力を100%引き出す方法
(2005/05/01)
バリー グリーン、ティモシー ガルウェイ 他

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ストレスに打ち勝つ!インナーゲームオブストレスストレスに打ち勝つ!インナーゲームオブストレス
(2010/06/23)
W・T・ガルウェイ、E・ハンゼリック 他

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インナーテニス 心で打つ!!インナーテニス 心で打つ!!
(2008/09)
W.ティモシ-・ガルウェイ、後藤新弥 他

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2011.11/14(Mon)

消滅の技法 

消滅の技法消滅の技法
(1997/11)
ジャン ボードリヤール

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社会学者が書いている本で、内容は相当難解である。読み物としては薄い。半分は著者の撮った写真だ。たいした写真じゃない。著者はそれを理解してかこう語る。

「モノがすべての作業をなすのだから、写真は魔術である。写真家は決してこの事実を認めようとせずに、オリジナリティはすべて写真家のインスピレーションにある、世界をどう写真に捉えるかにある、と主張することだろう。こうして写真家は、自己の主観的な見方と写真撮影によって生まれた光の反射の奇蹟とを混同して、下手な写真を、言い換えれば、上手すぎる写真を制作する」

だいたい、写真を哲学的に語ること自体、無理があるのではないだろうか。人は自分の打ち込んでいるものを哲学的に表現したがるが、その媒介はあった方が良い場合と、ない方がよほどいい場合があり、カメラは、写真は、圧倒的に後者である場合が多い。著者はひょっとしたら、この文章を本書のためにしたためたのではないかも知れない。これは、なにかの覚え書き、メモ、スケッチである、と見た方がよほど自然であり、読者も健康的に読むことができる。でなければ、よほど翻訳が酷いのである。

読もうか迷っている人のために、もう1箇所引用しよう。

「生産することが問題なのではない。すべては消滅する技術にある。消滅のモードで生起するものだけが本当の他者である。さらに、この消滅が痕跡を残すこと、そして消滅が大文字の『他者』、世界、モノの出現の場となることが必要だ。第一、それ意外に『他者』が存在する術はない――あなた自身の消滅を基盤にすることによってしか。”We shall be your favorite disappearing act!” 『わたしたちは、特別にあなたのために、消滅の場となりましょう!』

筆者注:意外は以外の誤変換か


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《参考・関連図書》

芸術の陰謀―消費社会と現代アート芸術の陰謀―消費社会と現代アート
(2011/10/12)
ジャン・ボードリヤール

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消費社会の神話と構造 普及版消費社会の神話と構造 普及版
(1995/02)
ジャン ボードリヤール

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明るい部屋―写真についての覚書明るい部屋―写真についての覚書
(1997/06)
ロラン バルト

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2011.10/11(Tue)

横木安良夫流スナップショット 

横木安良夫流スナップショット (えい文庫 169)横木安良夫流スナップショット (えい文庫 169)
(2008/05/10)
横木 安良夫

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横木安良夫は好きな写真家である。写真にハマるきっかけを作ってくれたのも、氏の写真である。一口に写真といっても、ジャンルは様々だ。植物写真、風景写真、ヌード写真、ポートレート写真、静物写真、動物写真。そんな様々なジャンルの中でも、余が惹かれるのはスナップ写真、就中、キャンデッド写真と呼ばれる物である。candidとはありのまま、とか、素直とかの意味である。そこで重要になるのは、被写体に撮られていると気づかれないことなのである。キャンデッド写真のなにがいいかは見てもらうしかない。

氏はキャンデッド写真の撮り方ではなく、撮る心構えを説く。写真を撮ることの意義を説く。現在は情報が溢れる時代である。人々は自分の目で見て、自分で分析するのではなく、手近な情報を引っ張ってきて、あたかも物事を分かった気分でいる。そうやって育まれた心は、いつの間にか自己そのものが外部の情報の集積でしかなくなってしまう。氏は言う。
「カメラとは外側の世界を捉えるものだ。しかし直感によって捉えた世界は、内側にある自分の心までも浮かび上がらせることになる。カメラは世界をそして自分を見るための大切なメジャーだ」

シャッターを切ろうとするのは一瞬だ。景色を見ていると、ある瞬間、心に響く風景が現れる。なにがどう良いのか、そんなことは一切考えずにシャッターを切る。そういうものを「内側にある自分の心」というのではないかと考える。

写真をやる人は分かるだろうが、カメラを持つと自然に写真の目に脳が移行する。普段見慣れているはずの景色を、別の価値で見ることができる。例えば、友人の結婚式や、仕事のプロジェクトでカメラ担当になったとする。カメラ担当になったものは、その場にいながら、その場の空気を共有しないのである。一歩別の視点から、なにを撮るべきか、どう撮るべきかを考えている。その感覚を街に持ちだしたのがスナップ写真、キャンデッドフォトである。雑踏の中にいながらも、雑踏とは同じ場所にはいない。その瞬間、世界は貴下が生存するためのアイテムではなく、貴下に撮られるべき被写体となるのである。

現在、氏の写真展が品川のキャノンで行われている。百聞は一見に如かず。とくに写真は。見るべし。
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/yokogi-glance/index.html

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サイゴンの昼下がりサイゴンの昼下がり
(1999/01)
横木 安良夫

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シグマ DP1 マニアック・マニュアル (インプレスムック DCM MOOK)シグマ DP1 マニアック・マニュアル (インプレスムック DCM MOOK)
(2008/08/22)
横木 安良夫

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森山大道 路上スナップのススメ (光文社新書)森山大道 路上スナップのススメ (光文社新書)
(2010/08/17)
森山 大道;仲本 剛

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2011.05/24(Tue)

声を出して覚える般若心経 

声を出して覚える般若心経声を出して覚える般若心経
(2002/08)
大栗 道栄

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般若心経の本。この本は悪い本ではないが、これしか読まないのはいただけない。なぜなら、この本は心経の一面しか記述していないからである。他の本やネットなども参照すべきである。

般若心経は呪いでも、いわゆる神頼み的な物でも、スピリチュアル的な物でもない。形而上学的な哲学である。処世学と片付けては全くつまらないものになる。簡単に言うと、仏教は世俗諦と勝義諦の二つの真理がある。心経は勝義諦を説いた物と考えられる。つまり、それは生活上の知恵を超えた、「世界」の真理の喝破を試みた物である。

しかしながら、本書はどちらかというと世俗諦を説く。そのために心経の教えと反する解釈も見受けられる。ビジネス文庫に見られる、あらゆる物を企業とサラリーマンにたとえることも、折角のお経の雰囲気をぶちこわしていると言わざるを得ない。それでも、読まないよりはいい。悪書と言うわけではない。逐語訳などは至らぬところが多々ある。阿耨多羅三藐三菩提などは梵語であるが、そのことには触れていない。故に、最初に述べたように、本書片手に、ネットや他書を併読することを勧める。


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《参考・関連図書》

現代語訳 般若心経 (ちくま新書 (615))現代語訳 般若心経 (ちくま新書 (615))
(2006/09)
玄侑 宗久

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般若心経・金剛般若経 (岩波文庫)般若心経・金剛般若経 (岩波文庫)
(1960/07/25)
不明

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般若心経のすべて [DVD]般若心経のすべて [DVD]
(2009/02/27)


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2010.10/30(Sat)

運命を拓く 

運命を拓く (講談社文庫)運命を拓く (講談社文庫)
(1998/06/12)
中村 天風

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元々は天風瞑想録という書。リニューアル版である。天風会は夏期修練会という、塾の夏期講習みたいなのをやっている。その中での天風の講述をまとめ上げたもの。天風が直接執筆したものではない。しかし、天風の哲学を理解するには早道であり、読んで損はない。

第1章が面白い。宇宙の見えざるエネルギーと、人間の心の関係について述べられている。宇宙のエネルギーは建設の働きと、破壊の働きがある。人々が清い心で積極的に生きると、宇宙のエネルギーはその人にとって建設に働く。すると、その人間は外から見て、丈夫であり、運が良くあり、成功しているように見える。人が、消極的、落胆的生活をおくっていると、宇宙のエネルギーは人の負の部分と呼応して破壊に働く。ヨガでは「心の思考が人生をつくる」という。

第3章は潜在意識の更新である。人間は意識しなくても生きることができる。細胞は日々新たに作られ、1年もすると同じ人体ではない。良い肉体を作り上げることは可能である。潜在意識で宇宙のパワーを受け取ることになるのだが、潜在意識、実在意識を作り上げるものは何か? 言葉である。言葉こそ、我々の意識に働きかけ、心を作り上げる元だ。だから、積極的な精神意識を作ろうと思えば、積極的な言葉を使い続けるしかない。「駄目だ」とか「参った」などという言葉を使っていると、心は積極的に更新されていかない。宇宙のエネルギーは中立どころか、破壊のエネルギーを送ってくる。

では、生きる指針は何か。真善美であるという。真とは嘘偽りがなく、筋道が乱れていないこと。善とは愛情のこと。美とは調和のこと。愛情は分け隔てがあってはいけない。太陽光線のように、美人の顔も犬の糞も分け隔てなく照らせ、という。

宇宙には霊性があり、無限の属性が生命とアタッチする。極言すれば、この世は思った通りになる。故に、心の安寧を欲するならば、心は安寧にしていなければならない。船に乗って、船が沈んだらどうしようか、などということばかりを考えていると、船は沈む。船を沈ませないためには、航海を楽しみ、嵐を楽しむのである。

宇宙霊の本質は冷静中立であるのだろう。しかし、人間の本質は創造的、進化と向上を目指すようにできている。文明の進歩、完全なものを欲する精神からして疑うべからざることだろう。完全なものを手に入れるためには消極的な心、恐怖の心、せこい心を取り除く必要がある。学生は試験を嫌がってはいけないのである。自分を向上させるためのゲートだと思い喜ばねばならない。病しかり、破産しかり、である。

常に肌身離さず持ち続けるべきものは理想と信念である。この二つが宇宙霊と結合し、この世は積極的に動いていくのである。

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《参考・関連図書》

中村天風の生きる手本―世界でいちばん価値ある「贈り物」 (知的生きかた文庫)中村天風の生きる手本―世界でいちばん価値ある「贈り物」 (知的生きかた文庫)
(2007/02)
宇野 千代中村 天風

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成功哲学―あなたを変える素晴らしい知恵の数々成功哲学―あなたを変える素晴らしい知恵の数々
(2001/08)
ナポレオン・ヒル

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20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
(2010/03/10)
ティナ・シーリグ

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2010.10/07(Thu)

中村天風「勝ちぐせ」のセオリー 

中村天風「勝ちぐせ」のセオリー (知的生きかた文庫)中村天風「勝ちぐせ」のセオリー (知的生きかた文庫)
(2005/12)
鈴村 進

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本書は中村天風の著書や言行録をもとに、積極的生き方を考察したものである。典型的なビジネスマン向け自己啓発書で、ところどころ、天風の意に反するようなビジネス的思考がかいま見られるが、その辺は読者が取捨選択すればいいとおもう。

例えば、積極的言葉が成功の人生をつくり、消極的言葉が失敗の人生をつくる、という意味合いの下りがある。著者は、故に消極的な言葉を使う連中からは遠ざかるべし、と言うが、本来ならそれが天が与えてくれた試練であるので、喜んでそういう連中と交わらねばならない。そして、宇宙の進歩のために教化しなくてはならない。遠ざかるなどというのは、消極的行動である。

天風哲学と天風伝記のダイジェスト版みたいな本書。天風入門としても良いかも知れない。生い立ちも一通り紹介されているし、天風哲学も、観念要素の更改、積極的心の作り方、クンバハカ法、心身統一法、などなど、読んで面白いものである。

オススメ度: レベル4
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《参考・関連図書》

真人生の探究真人生の探究
(1947)
中村 天風

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運命を拓く (講談社文庫)運命を拓く (講談社文庫)
(1998/06/12)
中村 天風

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成功の実現成功の実現
(1988/09)
中村 天風

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2010.08/21(Sat)

中村天風の生きる手本―世界でいちばん価値ある「贈り物」 

中村天風の生きる手本―世界でいちばん価値ある「贈り物」 (知的生きかた文庫)中村天風の生きる手本―世界でいちばん価値ある「贈り物」 (知的生きかた文庫)
(2007/02)
宇野 千代中村 天風

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中村天風の講演を、宇野千代が書籍用にまとめたもの。

この本は難しいことが書いてあるわけではない。しかし、難しいのは心を扱っているからである。漠然としていて、確信に至れない。言葉を換えれば「禅」的ともいえる。体の不調は心にある。人は体を鍛えることはする。が、心を鍛えようとはしない。本書は心を鍛えることを薦める。

普通の自己啓発本だと、最終目標は夢を叶えるとか、大金持ちになるとかである。本書の目的は強いて言えば「エベレーション」世界の次元を高めるために、人間は生まれてきた、と説く。

エベレーションの話が出てくるのはほんの一部で、その他は如何に幸福になるために、心をどのように動かすかが説かれている。たとえば、死なずに生きていることに感謝、とか、「悲しい」、だから、「泣く」、というのは「悲しさ」+「泣く」、もしくは「悲しさ」×「泣く」で、よけい悲しくなる。ダブルページと言うらしい。この法則を逆手に取り、わざと大げさに喜んだりする。すると、よけい嬉しくなれるという仕組みだ。

普通の自己啓発本に飽きた人にお勧め。


オススメ度: レベル4
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《参考・関連図書》

運命を拓く (講談社文庫)運命を拓く (講談社文庫)
(1998/06/12)
中村 天風

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ほんとうの心の力ほんとうの心の力
(2006/05)
中村 天風

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真人生の探究真人生の探究
(1947)
中村 天風

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2010.08/20(Fri)

マンガ 禅の思想 

新装版 マンガ 禅の思想 (講談社の実用BOOK)新装版 マンガ 禅の思想 (講談社の実用BOOK)
(2004/06/19)
蔡 志忠

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本書は古今東西の禅の故事、名言が紹介されている。前半は「禅の智恵」後半は「禅をつくった人々」

禅は本来非論理的なものである。本書の良いところは論理的に禅を紹介するのではなく、禅の雰囲気を伝えようとするところである。故に、この書を読んで禅とはなんであるかを他人に説けるようになるわけではない。己の心の内にとどめ、時に思い起こす。

後半は禅をつくった人々の簡単な伝記になっている。数十人、それぞれの宗派の開祖等が紹介されている。

禅の入門には良いかもしれない。本書より小さくて読みにくいが、文庫版も出ている。目がいい人はそっちの方が安くてよかろう。


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《参考・関連図書》

マンガ『論語』完全入門 (講談社の実用BOOK)マンガ『論語』完全入門 (講談社の実用BOOK)
(2004/06/18)
森 哲郎

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      ↑マジでおすすめ。何十回読んだか分からない。この書無くして今の我なし。


新装版 マンガ 般若心経入門 (講談社の実用BOOK)新装版 マンガ 般若心経入門 (講談社の実用BOOK)
(2004/06/18)
蔡 志忠

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マンガ 書の歴史 宋~民国 (講談社の実用BOOK)マンガ 書の歴史 宋~民国 (講談社の実用BOOK)
(2005/11/23)
栗田 みよこ

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2010.08/14(Sat)

弓と禅 

弓と禅 改版弓と禅 改版
(1981/11)
オイゲン・ヘリゲル

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多くの西洋人に日本の禅の心を示した書。この書により、幾人の西洋人が日本にあこがれを抱いたか分からない。そして、戦後、禅的精神を持ち合わせぬ日本人もこの書を読み、日本的禅を学ぶことになる。

著者はドイツ人の哲学博士であり、大正13年に東北大学に招聘される。赴任の地日本で、ドイツ的論理学とは全く違う、非論理的な世界、禅の世界に飛び込む。

最初は日本でなにか習い事をするつもりで弓道を選んだらしい。母国で射的の素養を身につけていたので、同じ要領だと思ったが大違い。日本の弓道は狙っては駄目なのである。心を「無」にして、意識することなく矢を放つ。矢を放とうと意識して矢を放つのは間違えた「射」である。勝手に矢が離れるのが正しい「射」。ドイツ人はこの明らかに意味不明な教えに戸惑う。そして、禅の極意を会得していく。ただ、その極意が我々に直接伝わるかと言えば否である。我々は著者と師範の抽象的なやりとりを、感じ取ることしかできない。まさに、著者が感じ取っていったように。

著者は本書とほぼ同じ内容の書を出している。日本の弓術である。こちらは、本書の内容を講演で語ったもの。余としては、日本の弓術の方が肩肘張っていなく読みやすかった。本書は無駄に堅苦しい。本書に興味を持った方はまず、日本の弓術 、から読むことをおすすめする。

日本の弓術 (岩波文庫)日本の弓術 (岩波文庫)
(1982/10)
オイゲン ヘリゲル

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日本の弓術の書評はこちら。

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《参考・関連図書》

無我と無私 禅の考え方に学ぶ無我と無私 禅の考え方に学ぶ
(2006/11/23)
オイゲン・ヘリゲル

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弓と禅弓と禅
(1996/01)
中西 政次

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禅学入門禅学入門
(2004/07/10)
鈴木 大拙

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【編集】 |  02:21 |  哲学  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2010.05/12(Wed)

禅―心と体が綺麗になる坐り方 

禅―心と体が綺麗になる坐り方禅―心と体が綺麗になる坐り方
(2004/09/16)
池田書店編集部

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写真が豊富で寺の雰囲気を味わえる。禅の思想的学問的解説はほとんどなく、坐るということと、そのほんの周辺の事柄がさらりと触れられている。もちろん、禅の思想に、坐禅することにより美容と健康をGETなどという目的はない。禅の呼吸法により脳内物質がうんたらで、鬱が解消、とかいう目的もない。

本書はほとんど写真なので見ていて楽しい。逆に読むところはほとんどなく、一瞬で読了する。禅の入門というにも届かないくらいなので、図書館で借りてこれればベストである。買う価値がないといっているわけではない。本書は良書である。


オススメ度: レベル4
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《参考・関連図書》

禅、シンプル生活のすすめ (知的生きかた文庫)禅、シンプル生活のすすめ (知的生きかた文庫)
(2009/06/19)
枡野 俊明

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禅 (ちくま文庫)禅 (ちくま文庫)
(1987/09)
鈴木 大拙

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禅と日本文化 (岩波新書)禅と日本文化 (岩波新書)
(1940/09)
鈴木 大拙

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【編集】 |  13:23 |  哲学  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2010.05/07(Fri)

大人の時間はなぜ短いのか 

大人の時間はなぜ短いのか  (集英社新書)大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書)
(2008/09/17)
一川 誠

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興味深い表題である。大人になった誰もが不思議に思うことではなかろうか。余もそうだ。そんな思いで本書を手に取った。でも、この表題は絶対編集者がつけた。著者はきっと「人間は時間をどのように錯覚するか」みたいなタイトルをつけたかったはずである。大人の体感時間と、子供の体感時間の問題は確かに本書で触れられてはいるが、それは本書の主題ではなく、錯覚を語る上での一例に過ぎない。この題名はいかさまだ。

では、本書の真の内容はというと、「人間の錯覚」をどのように分析するか、である。前半は視覚の錯覚についてこれでもかという説明がなされる。そこから、脳が感じる人間の感覚と物理的現象物の差違がどうして生まれるのかを考察する。

最終章は時間の哲学。時間という道具をどのように使うか。また、公共の時間と自分の時間は別物。道具である公共の時間にどのようにつきあっていくか。そのような問いがなされている。


オススメ度: レベル3
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《参考・関連図書》

時間はどこで生まれるのか (集英社新書)時間はどこで生まれるのか (集英社新書)
(2006/12/14)
橋元 淳一郎

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ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)
(1992/08)
本川 達雄

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空間の謎・時間の謎―宇宙の始まりに迫る物理学と哲学 (中公新書)空間の謎・時間の謎―宇宙の始まりに迫る物理学と哲学 (中公新書)
(2006/01)
内井 惣七

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2010.04/29(Thu)

一射絶命―禅、弓道、そして日々の行 

一射絶命―禅、弓道、そして日々の行一射絶命―禅、弓道、そして日々の行
(1997/02)
ケネス クシュナー細川 道彦

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前述のオイゲンヘイゲルの書に感化された外国人が、ハワイの禅道場で修行した記録。ハワイの禅道場は我々日本人にとって特にゆかりがないものだろう。禅寺なら本土にあるのでわざわざ他国で修行しないのではないか。その点でも、本書は貴重と言える。

表題の一射絶命とは、一期一会みたいなもので、その一射は最初で最後のものであるから、命をかけて放つべき、のような意味。

禅で言う「無」と弓の「離れ」は似ている。弓は離す瞬間が難しい。この離れの説明において、「ちょうど夕日を眺めながら自分自身にそれがどんなに美しいかを説明する必要がないように、いつどのように離すべきかを意識せずに矢を射ることが出来る」とある。

また、著者は精神分析の専門家でもあるのだが、禅の老師が一言半句の言葉やちょっとした動作で人を導くことについてこう語っている。「ささやかな言行が人に対して甚大な影響を与えることが出来るのは、その言行が人々のもっとも受け入れ態勢の整っていた点を正確に突くからである」と。巨大な岩を老師が動かしているのを見て、石には動きたい方向があり、それに順えば難なく動かせるという実例を紹介している。

著者が老師に弓道の感想を聞かれ、「難しいものですね」というと、老師は「そうですね。的は動きませんから」と答えたという。つまり、放った矢が外れた場合、それは全て自分の責任以外の何物でもないということになる。的は自分自身の中にあることになる。著者は残心の心得で、「的を外して自分のせいに出来たとしても、生活上の問題を他人のせいにしているようでは真の弓道家とはいえない。そのような心構えで生きるものは、真の的は28メートル先にある紙の的ではないということを知っている」と喝破する。

禅的精神はもはや一般的日本人はほとんど持ち合わせていないと思う。少なくとも、外国人が日本人に対して抱いている期待ほど日本人は禅的生活を行っていないし、その精神も持ち合わせていない、また、理解していない。前記のヘイゲルの書もそうであるが、外国人が考える理想の日本は、我々日本人にとっても十分すぎるほど魅力的である。

オススメ度: レベル4
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《参考・関連図書》

弓と禅 改版弓と禅 改版
(1981/11)
オイゲン・ヘリゲル

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弓と禅 (禅ライブラリー)弓と禅 (禅ライブラリー)
(2008/07)
中西 政次

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百射百中を目指す!「勝つ弓道」のポイント50 (コツがわかる本!)百射百中を目指す!「勝つ弓道」のポイント50 (コツがわかる本!)
(2009/11)
落合 榮司

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2010.04/23(Fri)

日本の弓術 

日本の弓術 (岩波文庫)日本の弓術 (岩波文庫)
(1982/10)
オイゲン ヘリゲル

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名著「弓と禅」を記した著者が弓と禅執筆の十数年前に講演したもの。薄い冊子であるが、内容は実に深い。日本人は日本人がなんなのか、あまりにも多様な日本人を見ているために分からなくなってしまう。しかし、外人はある意味先入観を持ち、それに当てはめた形で日本を再構築していくため、ステロタイプ的な面は否めないが、我々が見落としがちな日本の美点を存分に語ってくれる。本書はまさにラストサムライ的なノリで日本文化、特に弓と禅の精神について語っている。

だが、本書は単に弓や日本文化についての紹介にとどまらない。日本の文化の精神は何に由来するものか、仏教的態度はどういう合目的性をもちうるのか、などなど、哲学者らしい考察がなされている。

併録されている「ヘイゲル君と弓」という跋文も面白い。これは平易に面白い。日本にやってきて日本文化を学ぶ外国人の苦心を描いている。これを読んでから本文を読んでもいい。

オススメ度: レベル5
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《参考・関連図書》

弓と禅 改版弓と禅 改版
(1981/11)
オイゲン・ヘリゲル

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無我と無私 禅の考え方に学ぶ無我と無私 禅の考え方に学ぶ
(2006/11/23)
オイゲン・ヘリゲル

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禅の道 (講談社学術文庫)禅の道 (講談社学術文庫)
(1991/09)
オイゲン ヘリゲル

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2010.01/11(Mon)

タイムシフティング 無限の時間を創り出す 

タイムシフティング―無限の時間を創り出すタイムシフティング―無限の時間を創り出す
(1997/05)
ステファン レクトシャッフェン

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古本屋で見つけて、おもしろそうだし100円だったので買った。よくある、「細切れ時間を活用しよう、とか、まとめていっぺんに4つの仕事をこなそう!」とか、そういったたぐいの時間節約本だと思ってたら大間違いだった。本書は宗教的、哲学的に人間と時間とのかかわりをもう一度見直そうとするもの。時間を有効に使うとはどういうことか? 限られた時間の中でひたすら効率よく働くことだろうか? 手帳を真っ黒にして分刻みで動き回ることだろうか? そもそも、時間はなんのためにあるのか? 幸せになるためにあるのではないのか? では、幸せになるための時間の使い方とはどういったものなのか、もう一度考えよう。といった内容。

著者は最初に禅僧の話を出す。禅僧は虎に追われて、仕方なく崖を降りていると、下にも獰猛な虎がいて上下で挟まれた。そのとき、崖に野いちごが生えていた。禅僧はそのいちごを食べて思った。「ああ、なんて美味しいいちごだ!」

ひとことで、タイムシフティングを表すとこういうことだ。我々は過ぎ去った過去におびえ、来るべき未来に不安を抱く。その結果、過去からも未来からも逃れらずに現在を過ごしている。現在、この一瞬を存分に楽しめなくなってしまっているのではないか。未来からも、過去からもこの一瞬を切り離し、本当に自分のための時間を作る。それがタイムシフティングだ。

では、現在の時間を手に入れるために、どうすればいいのか。答えは「何もしない」ということ。我々は本当に普段、仕事、趣味、くだらない雑用にまで追い回されて、時間の余ったためしがない。そこで、あえて生活にゆっくりとした時間を取り入れる。たとえば、毎日木陰の下で一時間なにもしない。DSとかで遊んではいけないのである。一時間なにもしないのだ。そうすると、ある時、あの子供だったときの時間の感覚に戻ることができる。一日が永遠に続くようなあの感覚に。

何もしないでいるのはつらい。どうして何もしないのがつらいことなのだろうか。それは、生産的な、という現在の呪縛にとらわれているからである。忙しいことが良いこと、生産的、効率的であるのが良いこと。何もしないで時間を無為に過ごすのは悪いこと。しかし、もう一つ我々が何もしないでいることのつらい理由がある。それは、感情である。何もしないでいると、ふつふつと胸の奥底からあまり会いたくない感情がやってくる。たとえば、つらい思いをした人間が仕事にうちこんでつらさを忘れるというのがその良い例だ。しかし、本当の時間、本当の自分を取り戻そうとしたら、感情から逃げてはいけない。

今を楽しむ簡単な例。悩んでも仕方のないことはひたすら楽しむしかない。絶叫系マシーンが怖くて乗れない人がいた。その人は絶叫系マシーンに乗るために、乗っている人たちの研究を始めた。落ちている時の写真をとり、人々がどう振る舞っているか分析した。結果は二種類だった。必死の形相でバーにしがみついている人と、万歳をして笑っている人。だから、その人は絶叫系マシーンに乗ったとき、万歳をして笑うことにした。

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《参考・関連図書》

TIME×YEN 時間術 (タイムエン時間術) すべての時間を成果に変える31の鉄則TIME×YEN 時間術 (タイムエン時間術) すべての時間を成果に変える31の鉄則
(2009/04/22)
長野慶太

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どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書)どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座 (ディスカヴァー携書)
(2009/11/19)
小宮 一慶

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大人の時間はなぜ短いのか  (集英社新書)大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書)
(2008/09/17)
一川 誠

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2009.07/18(Sat)

君子を目指せ小人になるな―私の古典ノート 

君子を目指せ小人になるな―私の古典ノート君子を目指せ小人になるな―私の古典ノート
(2009/01)
北尾 吉孝

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SBIの説明会に行ったらもらった。SBIグループ社長の北尾さんは、実業家なのだが、儒学にも造詣が深い。先祖は江戸末期の儒学者、北尾墨香だそうだ。

論語やその他の古典を例に出しながら、君子と小人の違いを論ずる。漢字の成り立ち、現在の君子論などをいろいろと用いる。

よく、「孫子に学ぶ、ビジネスの極意!」などという本があるが、これは違う。ビジネスはほとんど出てこないし、出てきたとしても、それは一例としてあげられているだけで、本書の目指すところは、本当に「君子とは」なのである。故に、実業家、北尾吉孝の書を読もうと思って買ったら当てが外れる。儒者、北尾吉孝の書である。

なんで、こんなドギツイ色の表紙なのかと考えた。どうも朱色のつもりらしい。朱色は夏王朝の色=儒者の尊ぶ色、と言うことかも知れぬ。

オススメ度: レベル3.5
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《参考・関連図書》

北尾吉孝の経営道場北尾吉孝の経営道場
(2009/06/29)
北尾吉孝

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2010年度版 図解一目でわかる最適資産運用法2010年度版 図解一目でわかる最適資産運用法
(2009/05/28)
SBIグループ

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易経講座―運命を開く知恵易経講座―運命を開く知恵
(2008/04)
安岡 正篤

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2007.08/07(Tue)

90分でわかるマキアヴェリ 

90分でわかるマキアヴェリ (90分でわかる哲学者シリーズ) 90分でわかるマキアヴェリ (90分でわかる哲学者シリーズ)
ポール ストラザーン (2001/04)
青山出版社
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読んでいて負担にならない90分シリーズである。
その第八弾、マキアヴェリ。同じ90分シリーズでも、
サルトルやフーコーはその思想を概説しようとしていたのに対し、
マキアヴェリはほとんど伝記になっている。
なぜなら、彼の生き様事態が、彼の思想だからである。
ルネッサンスのフィレンツェは偉人を多く排出している。
ピコ・デラ・ミランドラ、レオナルド・ダヴィンチ。
マキアヴェリは彼らと直接交流し思想を深めている。
権謀術数うずまくルネサンスのフィレンツェ。
マキアヴェリズム入門としても最適な一冊である。

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90分でわかるデリダ

90分でわかるフーコー

テーマ : 哲学/倫理学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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2007.07/06(Fri)

愛国者は信用できるか 

愛国者は信用できるか 愛国者は信用できるか
鈴木 邦男 (2006/05/19)
講談社
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右翼の大物、鈴木邦男氏の著書である。
真の愛国者、真の愛国心とはなにか、
を様々な角度から検証している。
しかし、どれも突き詰めていくと
胡散臭いものでしかなくなってしまう。
氏は最後にこう纏める。「愛国心は諸刃の剣だ」と。
愛国心のみならず、思想や宗教というものは、
そればかりやっていても駄目だ。
脳科学や進化心理学と一緒やると、
愛国心や、いわゆる道徳、美徳と呼ばれているものが、
どのようなスキームで人の心に去来しているか見える。
もちろん、それが全てではないが。

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2007.06/30(Sat)

ネット時代の反論術 

ネット時代の反論術 ネット時代の反論術
仲正 昌樹 (2006/10)
文藝春秋
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つまらなくはないのだが、
表題と中身とが異なるもののように思えてならなかった。
ネット時代とは、あくまで現代のことであり、
ネット上でのことではないらしい。2ちゃんがどうのやら、
ブログの炎上の話も出ているが、
それはあくまで、時代の反映として扱っている。
著者は政治に詳しいようで、政治上のロジックなどは興味深い。
しかし、この本は一貫してニヒリズムに支配されている。
そして、なぜかアマゾンで洋書に分類されている……

オススメ度: レベル3
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2007.06/09(Sat)

90分でわかるデリダ 

90分でわかるデリダ 90分でわかるデリダ
ポール ストラザーン (2002/02)
青山出版社
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90分シリーズの中では弱いかも知れない。
もし、デリタの思想を手っ取り早く知りたいのなら、
これよりも上で紹介している
「図解雑学構造主義」「図解雑学ポスト構造主義」
のほうがお勧めである。あれならば9分でわかる。
デリタの生い立ちや、思想に至る経路などを知りたいならば、
これもいいかもしれない。

オススメ度: レベル2.5
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2007.06/04(Mon)

90分でわかるフーコー  

90分でわかるフーコー 90分でわかるフーコー
ポール ストラザーン (2002/02)
青山出版社
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余の好きな90分シリーズ。
(だって90分で分かったような気になれるんだもの)
ホストモダンの巨匠、フーコーである。
近代思想は人口がふえ、教養が行き渡り、
しかもクオリファイされる前なので、膨大な数がある。
このような概要を説明する書物は重宝である。
これだけだってエスピメーテーの思想くらいは充分に伝わる。
興味を持ったら90分では到底読めない本を読めばいいのだ。

オススメ度: レベル3.5
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2007.05/20(Sun)

ポスト構造主義 

ポスト構造主義 ポスト構造主義
大城 信哉、小野 功生 他 (2005/12)
ナツメ社
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前述の構造主義と同様に、非常にわかりやすい名著。
構造主義がどのようにおわり、
ポスト構造主義が台頭してきたのかが手に取るようにわかる。
参考図書が多数上がっているので、
物足りない部分はそれらを読めばいいのである。
まだ知らぬ人は思想の転換になること間違いなし。
近代思想に興味のある方はご一読あれ。

オススメ度: レベル5
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2007.04/22(Sun)

構造主義 

構造主義 構造主義
小野 功生 (2004/09)
ナツメ社
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近代の哲学背景が非常にわかりやすく書かれている。
それらと対比して構造主義とはどういうものかと論じているので、
ただ、構造主義だけを書かれるよりも理解しやすく、
また、図が思った以上に効果的なのである。
近代哲学の系譜を知りたい方は必読。

オススメ度: レベル5
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2007.02/05(Mon)

論語 現代に生きる中国の知恵 

論語―現代に生きる中国の知恵 論語―現代に生きる中国の知恵
貝塚 茂樹 (1964/08)
講談社
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まさに名著と呼ぶに相応しい書物である。
普段から論語に慣れ親しんでいる人も、
これを読めば目から鱗のといったところが
何カ所かは発見できるであろう。
たいていの古本屋にはある。
この前BOOKOFFにいったら三冊あった。100円で。買いだ。

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2007.01/23(Tue)

論語物語 

論語物語 論語物語
下村 湖人 (1981/04)
講談社
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論語を知らない人間は読んでもさほどおもしろくはないと思う。
論語を知っている人間は、一度ならず、
自分の頭の中で孔子と対話したことがあるはずだ。
この本の作者は、論語の中の言葉を頼りに、
孔子と弟子のやりとりで小話を作ってしまった。
興味深いので、論語を知っている人間は是非読んで欲しいと思う。
論語のような古典には百様の解釈がなされている。
また新しい解釈に出会えるはずである。

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2007.01/17(Wed)

哲学史のよみ方  

哲学史のよみ方 哲学史のよみ方
田島 正樹 (1998/02)
筑摩書房
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この本自体は面白いのだが、
哲学史を勉強しようと思って読んでも無駄。
内容は、存在とはなにか、
ということを色んな角度から検証しているように思われる。
「何故皆無ではなく、何ものかが存在するのか」で、
最後をまとめているのが象徴的。すべてはそれにつきるのだ。
それは、愛であり、理由ではないのだ。
これは思考の原点である。

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