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2007.11/30(Fri)

速読・速考・速発信の技術―あなたの脳を鍛える 

速読・速考・速発信の技術―あなたの脳を鍛える 速読・速考・速発信の技術―あなたの脳を鍛える
斉藤 英治 (2002/08)
東京書籍
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題名の通りだ。つまり、速読はこの本の中で三分の一の紙面しかとられていない。速読法を期待して読むとガッカリすること請け合いだ。

では、速読以外の三分の二に何が書いてあるのかというと、いわゆる能力開発系のうんちくがつらつらと並んでいるのみ。アルファー波だとか、タンパク質だとか、時間の有効利用だとか、余は全然興味がないのでつまらなかった。

最後に速読練習帳がついている。難しく一筋縄ではいかない。数冊本を読んだくらいでは速読は習得できないのだろう。しかも、速読の鍵はスキーマだという。スキーマとは蓄積された知識と経験だそうだ。予備知識だ。なるほど、予備知識があれば確かに早く読める。ようするに、たくさん本を読めと。

速読関係の本

オススメ度: レベル2
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テーマ : ブックレビュー - ジャンル : 本・雑誌

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2007.11/27(Tue)

Bacchus DUKE MASTER  

バッカス デューク マスター

duuku.jpg

オールハンドメイド。数少ないP90の載っているギター。値段も手頃。作りも音もしっかりしていて申し分なし。ただ、3弦13フレ辺りでトレモノっぽくなるのが少し目立つ。それ以外説くに問題なし。このP90ってクルーズが作ってるやつなんだよね。結構出力高めです。

※写真は余が弾いた個体ではありません。

Bacchus T-MASTERの試奏評

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《参考・関連図書》

ザ・ギブソン・レスポール・サウンド―94人の名ギタリストと名盤100枚以上を完全収録! (エイムック (1211))ザ・ギブソン・レスポール・サウンド―94人の名ギタリストと名盤100枚以上を完全収録! (エイムック (1211))
(2006/06/01)
不明

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レス・ポール読本―ヴィンテージ・エレクトリック・ギターの最高峰レス・ポールを饒舌なまでに語り尽くす!   エイ文庫レス・ポール読本―ヴィンテージ・エレクトリック・ギターの最高峰レス・ポールを饒舌なまでに語り尽くす! エイ文庫
(2002/11/07)
ヴィンテージギター編集部

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ヴィンテージ・ギター (Vol.7) 丸ごと一冊レスポールヴィンテージ・ギター (Vol.7) 丸ごと一冊レスポール
(2002/06)
不明

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テーマ : ギター - ジャンル : 音楽

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2007.11/25(Sun)

排除型社会―後期近代における犯罪・雇用・差異 

排除型社会―後期近代における犯罪・雇用・差異 排除型社会―後期近代における犯罪・雇用・差異
ジョック・ヤング (2007/03)
洛北出版
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面白そうだな、と思って、アマゾンで買った。届いてみてびっくり。分厚い。541ページもある。内容も濃い。

本書の表題でもある「排除型社会」とはなにか。20世紀初頭から、70年代ぐらいまで続いた「包摂型社会」と対比して名付けられている。イギリスを筆頭に「ゆりかごから墓場まで」のような社会福祉が完備され、国民が国家に手厚く保護されていた高福祉高負担の社会が昨今失われた。今はむしろ、自由主義、市場原理が支配する、金のある人間は高サービスを受けられて、貧乏人は最低の暮らしを強いられるという格差社会になった。

市場原理、能力主義、自由主義、とは何か? 自明性、合理性を追求したものではあるまいか。自明性とは人々のロールプレイ、役割を決めつけることである。一種の階級化である。学歴社会の最終形態のようなものをイメージして欲しい。つまり、いちいち一人一人の能力を吟味するのは非合理的なので、学歴、家柄、見た目、そういったもので人間を判断する。人々の役割が自明であることは合理的であることである。合理的であるということは、一々考える必要がない、自明であるということだ。

別の側面に言及すると、「包摂型社会」は社会的な道徳、規範意識、通念から逸脱する少数者達を自らの内に取り込もうとする社会。すなわち、犯罪者がいれば更正させ、社会に適応させようとする社会。社会から逸脱する少数者は、少数であるが故に、むしろ、社会の統合に寄与していた。しかし、一定以上の豊になった後期近代社会では、選択の可能性が広がった。信念や確実性が疑われるようになった。簡単に言うと、豊になるという国全体の衝動が機能しなくなった。その結果、本書でいうように、「絶対的な価値観が相対的な価値観に包囲されてしまい失われる」という事態になった。

著者であるジョッジ・ヤングはもともと犯罪学者だ。第二章からは、後期近代における犯罪を詳細に述べている。犯罪そのものよりも、犯罪の舞台である社会について、人々が捉える犯罪というものについて分析を加えている。

犯罪と貧富は関係ないという。今現在の、この豊かな時代にこそ犯罪は多発している。例えば、合衆国の殺人率は50年代の倍である。どうして、豊かな時代に犯罪が増えるのか? 相対的剥奪感が要因だという。相対的剥奪感とは、年収1千万円の人間が、年収1億円の人間と自分を比して、感じる剥奪感である。相対的剥奪感の因子は平等のパラドックスである。人々が平等になればなるほど、平等が当たり前になればなるほど、小さな差異が気になって仕方なくなる。昔は、上から下まで様々で不平等が当然であった。当然であるから不満も剥奪感も起こらない。しかし、平等が当然、というイデオロギーを持った社会では、少しの差異で不満や剥奪感が噴出してしまうのだ。これが、平等のパラドックス。努力すれば豊になれるというイデオロギーがさらに拍車をかける。

後期近代の特徴として、多様性と、寛大性というキーワードがある。多様性の性質の変化。寛大性の逆転。説明すると本書をまる写しする羽目になる。

一言で後期近代の問題点を言ってしまえば、資本主義の行き詰まりというところに帰結すると思う。本書ではこう表現されている。「公教育は、子供たちを労働者に仕立て上げるために、『キャリア』や『能力主義』、『成功』という観念を植え付けている」と。まさしく、資本主義の精神が失われた状態で、資本主義的システムに子供たちを縫い込んでいる。その結果が笑えるw
「都会のやる気に溢れた若者たちは数十億ドル規模にまで成長したドラッグ経済に魅了されている。何より、彼らはアメリカンドリームを信じているのだ。成功を追い求める麻薬密売人や犯罪者はアメリカ人の古典的な階級上昇モデルをそのまま実行しているのだ。つまり、リスクを負い、勤勉に働き、幸運を祈っている。勇敢に未知のフロンティアを開拓する。そこは、富と名声、そして、破滅が待ち受けている場所である」
後半部分だけなら、それこそ西部開拓時代のアメリカンドリームだ。日本人にアメリカ人的夢想癖がないのは幸いだ。もっとも、古典的資本主義の精神も神の名の下に原住民を殺しまくる。現代は資本主義の名の下に、箍が外れ、道徳なんか糞くらい、成功したものが勝ち。今も昔も大して変わらんな。大体、自分のことを道徳的だと思っている人間にろくな奴はいない。

そういった犯罪者を取り締まる法の定義がまた面白い。
「法とは金と権力を持つものが、金も権力も持たないものを監視するための装置である。明らかに禁酒法は、熱心な禁酒家たちが酒飲みたちを取り締まるために制定された法律である」
つまり、我々がいい思いをしようと思ったら、努力して禁酒家になる躾を受け、また禁酒家であることを守り続けなければならない。

しかし、逆に言うと後期近代のカオス的状況は、こういったモラルからの脱出とも捉えることが出来る。左右の論壇が、「都市はマニュアル化、均一化された入れ替え可能な空間。個人を否定する場所」と嘆くが、本書の言うとおり「真の個人性は、都市の非人格性という背景があってこそ生じる」のである。今でも田舎とか村落的繋がりの強い地域では、地域における性格が個人の人格を色づけている。無色透明に近い都市だからこそ、本当の個人性が形成される。慧眼なり。

著者は結論として、正しい能力主義が行われていないから、社会の不幸が存在すると言っている。だが、正しい能力主義とは自然の最終形態だ。それ以外に正しい能力主義はなかろう。どうも著者もそれを分かっているらしく、最後の章は些か無理矢理な感が否めない。散々後期近代は救いがない、と論じてきて、この終わりはないだろう。

この社会は知れば知るほど如何ともし難い脱力感を味合わせてくれる。じゃ、社会を捨てれば幸福か? と言われればそうではない。脱力感は人生そのものに湧いているものなのかも知れない。


プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来

オススメ度: レベル4
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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

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2007.11/20(Tue)

今頃ワーキングプアを見た 

ワーキングプアが当たり前になって、最近ことさら問題にされることもなくなった。余は06年12月に放送されたNスペ、ワーキングプアⅡをいまごろ見た。働いても働いても豊になれぬ人たちが紹介されていた。

一昔前までは、働く=豊になる、という図式があった。だが、ちょっと考えれば、「働く」イコール「豊になる」訳でないことは明白だ。努力すれば必ず報われるということはない。気まぐれに買った宝くじが当たる人間もいる。では、何故に我々は「働く」=「豊になる」と信じていたのであろうか? 働けば働いただけ豊になるという構造が社会に存在したということだ。社会がそういった構造を作り上げていたからこそ、働けば豊になる現象が発生していたわけである。

故に、昨今問題になっているワーキングプアは構造的な問題なのである。働けば豊になる構造が失われた。だから、働いても豊になれないのである。

例えば、番組で紹介されていた岐阜の紡績業者がいい例だ。岐阜には仕事がある。しかし、中国から時給二百円という破格の労働力が入ってくる。業者が時給二百円の中国人を使うのは自明の理である。すると、日本人は仕事を失い、最低賃金の労働力とならざるを得ない。

これを防ぐために必要な施策は、外国人労働者を禁じるか、外国人労働者の最低賃金を日本人より高く設定すればいい。だが、我々日本国民は民主的にこういった施策を嫌うのである。安い値段で作らねば、国際競争で勝てぬ。いずれ、日本人の時給が二百円にまで下がるのは目に見えているのに、今下がっては嫌なのである。また、安い労働力を使って儲けて勝ち組になったつもりでいる連中も、いずれ日本全体が崩れる事を知らない。

知っているからどうこうなる問題でもなさそうである。国家がしっかりしなくてはいけない。国家は落ちぶれた人間に「自己責任」などという無責任なことを言ってはいけない。一昔前は地震だって台風だってマツリゴトの責任だったのだ。

国民も「国家は信用ならない」などと言っていてはいけない。今こそ、一億総火の玉である。国粋主義、ナショナリズムは肯定的な意味合いで再び甦ることだろう。

話は変わるが、むかしオリンピックを見ていたら、ロシアの政治家が出てきて、「スポーツは国威発揚であるから、必ず勝たなければならない」などといっていた。一理ある。日本はスポーツに向かない国である。オリンピックにしろ、バレーにしろ、相撲にしろ、日本は弱い。とくにバレーなんか、今日は勝ったからいいけれども、応援しても高い確率で凹む。相撲もモンゴル人が日本人を投げ飛ばしてばかりだ。これでは、日本のスポーツは全然国威発揚にならない。ならないどころか、国威減退である。結構自殺率とかに影響しているんじゃないのか? 全国放送で垂れ流すのはいかがなものかと思う。スカパーとかでやるくらいがちょうどいいのではあるまいか?

こんな本が出てた。知らなかった。今度読んでみたい。
ワーキングプア―日本を蝕む病 ワーキングプア―日本を蝕む病
NHKスペシャル「ワーキングプア」取材班 (2007/06)
ポプラ社

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テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも - ジャンル : 政治・経済

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2007.11/17(Sat)

ギター弾いた。TOKAI ES130 

TOKAI ES130 SB  セミアコ。実売11万。

超良い。レスポンスとかバランスとか完璧。マジで買いたい。ホロー感はほとんどない。全く感じられなかった。それでも、これほど作りの良いギターには滅多にお目にかかれない。ひきこんだら本当に素晴らしいギターになる予感。

DS00270568.jpg


写真は余が弾いた個体とは別物。

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《参考・関連図書》
ジャパン・ヴィンテージ vol.2 (2) (シンコー・ミュージックMOOK)ジャパン・ヴィンテージ vol.2 (2) (シンコー・ミュージックMOOK)
(2003/11)
不明

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厳選! 決まるジャズギター定番名曲 ポイント解説+模範演奏CD付 杉本篤彦編著厳選! 決まるジャズギター定番名曲 ポイント解説+模範演奏CD付 杉本篤彦編著
(2006/01/21)
杉本 篤彦

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ヴィンテージ・ギター (Vol.13) (エイムック (896))ヴィンテージ・ギター (Vol.13) (エイムック (896))
(2004/06/01)
不明

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テーマ : エレキギター - ジャンル : 音楽

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2007.11/13(Tue)

「小沢一郎」入門―カリスマの原点 小沢一郎は何を考えているのか 

「小沢一郎」入門―カリスマの原点 小沢一郎は何を考えているのか (知的生きかた文庫) 「小沢一郎」入門―カリスマの原点 小沢一郎は何を考えているのか (知的生きかた文庫)
森田 実 (2006/09)
三笠書房
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小沢の狂信者、森田実の小沢一郎礼讃本。
真の政治家小沢一郎、悟りを開いた小沢一郎、とにかく小沢を褒め称え、これまでの全ての政局が小沢優位、小沢正義で書かれている。つまり、他の登場人物、竹下、小渕、野中、羽田、小泉等は小沢の正義を阻害する悪者か、私利私欲に走る小物として描かれている。この書物の中での小沢の扱いはまさに、池田S○Iや金○日である。話半分どころか、話10分の1程度に読んだ方がいい。というか、普通の人間が読めばどん引きする。

ならば、全く無益なる書かといえばそうではない。戦後政治の歴史が、小沢正義の視点からではあるものの、分かりやすく書かれている。戦後の自民党がどういう権力構造で、誰がどのような役割を担ってきたか。とくに、小沢が自民党幹事長になる1989年以降の国政を知るにはうってつけの本。読んで損はないと思う。簡単に読める。

しかし、自民民主の連立がならなかったのは残念だ。こんな形でアメリカの呪縛を抜け出すとは、なかなか小沢も考えた。まぁ、全ては水泡に帰したが。連立を阻止した民主のバカ議員共は腹を切って死ぬべきだ。

小沢の思想は本人の著書によく顕れている。

小沢主義 志を持て、日本人

オススメ度: レベル3
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テーマ : 政治家 - ジャンル : 政治・経済

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2007.11/11(Sun)

レスポールカスタム54 

カスタムショップ、レスポールカスタム54のド中古 金二十四万円也
不思議なカスタム。アルニコVではなくてP90が載ってた。おそらく付け替えたんだろう。もう全体的にぼろぼろで、トルグスイッチをいじくったら、傾いた。リアとフロントを切り替えて弾いてどうも違和感を禁じ得ない。案の定、ガタガタのトルグスイッチが180度回転していて、上にするとリア、下にするとフロントと、真逆の設定になっている。ヴァンヘイレンみたいに、わざとそうした使用にしているのではなく、単にねじが緩んでぐるぐる回転しただけ。
フレットはリフレットか、全然減っていなく、弾きやすかった。P90はシングルコイルなので、確かにシングルコイルっぽい音はするが、レスポールカスタム特有の図太いサウンドも顕著。やっぱブラックビューティーは最高です。いつもの通り、買わなかったけどね。写真はイメージ写真。

custom54.jpg


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《参考・関連図書》

ザ・ギブソン・レスポール・サウンド―94人の名ギタリストと名盤100枚以上を完全収録! (エイムック (1211))ザ・ギブソン・レスポール・サウンド―94人の名ギタリストと名盤100枚以上を完全収録! (エイムック (1211))
(2006/06/01)
不明

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レス・ポール読本―ヴィンテージ・エレクトリック・ギターの最高峰レス・ポールを饒舌なまでに語り尽くす!   エイ文庫レス・ポール読本―ヴィンテージ・エレクトリック・ギターの最高峰レス・ポールを饒舌なまでに語り尽くす! エイ文庫
(2002/11/07)
ヴィンテージギター編集部

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ヴィンテージ・ギター (Vol.7) 丸ごと一冊レスポールヴィンテージ・ギター (Vol.7) 丸ごと一冊レスポール
(2002/06)
不明

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テーマ : ギター - ジャンル : 音楽

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2007.11/10(Sat)

図説市民とすすめる自治体財政再建 

図説市民とすすめる自治体財政再建―財政健全化やNPMによるものではない、もう一つの処方箋がここにある。 図説市民とすすめる自治体財政再建―財政健全化やNPMによるものではない、もう一つの処方箋がここにある。
初村 尤而 (2007/09)
自治体研究社
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滅茶苦茶行政の筆頭、大阪市の元職員が記した本。余は著者の講演も聴いたことがある。自分で、昔はヤミ給与やヤミ休暇をもらっていた、といっていた。そんなこんなで、地方自治の裏の裏まで知っている著者が、エッセイのように面白可笑しく書いたのかといえば全然そういうものではない。非常にお堅い書物。財政分析や先進自治体の事例がびっしり。

見開きにすると、左のページが文章で、右のページが図や表になっていて、理解を進めるのを助ける。一方、無理矢理こういう設定にしたので、無駄な図表も少なくない。

最新の分析や資料を使っているので、三位一体の改革の影響や、財政変化が詳しく説明されている。

面白かったのは第三章全体、就中、閣議決定された「骨太の方針」を否定しているところ。
骨太の方針にはこう書かれている。

「国民は納税者として公共サービスの費用を負担しており、公共サービスを提供する行政にとっていわば顧客である。国民は、納税の対価として最も価値のある公共サービスを受ける権利を有し、行政は顧客である国民の満足度の最大化を追及する必要がある」

こんなものが閣議決定されているのだ。諸賢はこれを見て狂っていることに気がつくであろう。著者もこれのおかしさに突っ込みを入れる。まず、国民を顧客と表現するところが逝ってしまっている。古い言い方をすると、全ての国民は天皇の赤子であり、顧客などでは断じてない。そもそも、企業とは利益を追求するものである。国家とは正義を追及するものである。それに、国民が公共サービスを受ける権利を有しているのは納税の対価などではない。日本国の民であるから日本国の恩恵を無条件で受ける事が出来る。骨太の方針の理論でいくと、納税をしない国民は公共サービスを受ける資格がない、ということになる。しかし、この間違った思想は結構市民権を得ていて、不労者や生活保護者は国家のお荷物であるような気風が漂い始めている。その結果、北九州などで餓死者が出ても世論はとくに問題にしない。商売人上がりや、市場原理かぶれの議員が多いせいか、議会も国家を企業と見なすような醜態ぶりである。

こういった反論が予想される。
「皆が皆、働かないで、納税しないで、公共サービスを受けていたら、国家が成り立たないではないか」
もっともな論である。しかし、現行憲法では全ての日本国民と規定されている。憲法改正おり、「正当な理由なくして納税しないものは国民たる権利を喪失する」などという一文が盛り込まれる可能性もある。どうせ生きにくい世の中なら、徹底した方がいい。そのほうが早くぶっ壊れて幸いだ。

著書にも軽く触れられているが、近代国家とは、応益思想から応能思想へ変遷を経る歴史がある。応益思想とは、サービスを受けるごとに、サービスに応じた税を納めること。応能思想とは、サービスの量に関係なく、所得が多い人間がたくさんの税金を納めること。

最近は地方自治体でも、応能思想が揺らいでいる。富める人間が貧しいものの為に沢山納税し、国家の富を再分配しようという思想が揺らぎ始めた。個人主義が台頭し、共同体理念が廃れてきたことの証であろう。我が市は貧乏で下水道が充分に引けない。それで、隣の市の下水道を利用している。もちろん、使用量は払っている。しかし、建設費を払っていないからけしからんという。隣の市は金持ちだ。

この国の金持ちは、もはや貴族ではなく、単なる成金であり守銭奴だ。著者は住民不在の政治が良くないと言うが、もっと問題なのは、この国に貴族が不在になったことだ。金儲け主義者の成金が国政を動かすようになれば、連中は如何に財産をまもるかしか考えぬ。あらゆるものを金銭に換算して考えるようになる。金儲け至上主義が世を支配する。金儲けを阻むものは悪ものになってしまう。

もうそろそろ、金よりも重要なものを政に持ち込んでもいいのではないか? 「市民と進める」と題してあるが、金儲け主義者の市民が何人集まろうとこの国の政はよくはならない。人間が群れるとろくな事が起こらない。況や小人をや。国民が貴族の誇りを持たねば、この国は亡国となる。貴族、大人、士、君子、ニーチェの超人もこの部類に入るだろう。人間は市場原理や競争原理を哲学や理想の力で乗り越えて来たはずである。哲学のないバカのアメリカが美徳を破壊し、日本までが追従している。嘆かわしい限りである。

オススメ度: レベル3.5
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テーマ : これでいいのか日本 - ジャンル : 政治・経済

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2007.11/09(Fri)

地方財政―理論と課題 

地方財政―理論と課題 地方財政―理論と課題
水谷 守男 (2007/04/17)
勁草書房
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地方財政という題名だが、明治日本の地方財政の歴史から、財政の理念等、単なる数字の羅列に終わらない、興味深いことが色々と書かれている。とくに、戦後日本の地方自治が、GHQによる中央集権政治の恐れだとか、シャウプ勧告、高度経済成長などに触れていて、マクロ的な視点から地方財政を考察する試みも行われている。入門書にしては詳しすぎるかも知れない。しかし、これ一冊であらかたのことは分かるのではないか?


オススメ度: レベル3
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2007.11/07(Wed)

エレクトリック・ギター・カスタマイズ倶楽部―だれでもできる、チューンナップの実例&アイディア集 

エレクトリック・ギター・カスタマイズ倶楽部―だれでもできる、チューンナップの実例&アイディア集 (リットーミュージック・ムック) エレクトリック・ギター・カスタマイズ倶楽部―だれでもできる、チューンナップの実例&アイディア集 (リットーミュージック・ムック)
(2005/09)
リットーミュージック
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なぜ、余がこの本を買ったか。

ストラトのボリュームが邪魔だからである!

諸賢はストラトを弾くとき、ボリュームが右手に当たるのが気になることはないだろうか? 余はいやでいやでしょうがなかった。

「じゃ、レスポールにすればいいじゃん」

ストラトが好きなのじゃ。べつにレスポが嫌いなわけではないが。
楽器屋でこの本をぱらぱらめくっていると、なんと!
あるではないか! ストラトのポットを移動させる方法が!
配線図やら手順やら、その方法が詳しく載っている。さっそく敢行。
gui1.jpg

ビスを全部外し、ピックガードを裏返す。こんな風になっている。

トーンポットを一個取っ払い、奥に詰める。マスタートーンにする。そんなに難しくない。
gui2.jpg


ボリュームがもともとあった部分に穴が空くので、適当なもので蓋をする。これはピックを丸く切ったもの。鼈甲ガラでちょうど良い。
gui3.jpg


完成! 見た目は気にしない。
gui4.jpg


ストラトのトーンって意味不明なんだよね。センターとフロントだけなんて…… こうやってマスタートーンにしたほうが便利なような気がするぞ。

ほとんど右手も当たらなくなった。前より遙かに弾きやすいぜ。これでも気になるようだったら、1ボリュームにするしかないか。

オススメ度: レベル4
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