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2008.12/31(Wed)

一番よくわかるネットFXの始め方―この一冊で今日から儲かる! 

一番よくわかるネットFXの始め方―この一冊で今日から儲かる!一番よくわかるネットFXの始め方―この一冊で今日から儲かる!
(2008/09)
坂田 善種

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この一冊で今日から儲かる! 一番よくわかるネットFX

今日から儲けることは不可能だろうが、FXの入門書である。この書はカラーの図と絵がふんだんに使われていて、一見わかりやすそうであるが、細部をすっ飛ばして主要なことしか書かれていないので、逆にわかりにくいかも知れない。余は疑問に思った部分をずいぶんネットで検索したりして理解を深めた。

入門の入門には良いかもしれない。余はこれと連動して、バーチャルFXなどをやることをお勧めする。一層理解が深まること間違いないし。

バーチャルFX http://www.virtualfx.jp/

オススメ度: レベル3
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《参考・関連図書》

FX革命!FX革命!
(2008/06/21)
南緒

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あの4億円脱税主婦が教えるFXの奥義あの4億円脱税主婦が教えるFXの奥義
(2008/11/01)
池辺 雪子

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FXの教科書FXの教科書
(2008/03/01)
松田 哲

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テーマ : 通貨・為替 - ジャンル : 政治・経済

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2008.12/28(Sun)

実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門) 

実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門)実務入門 NLPの基本がわかる本 (実務入門)
(2007/08/21)
山崎 啓支

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NLPとはNeuro Linguistic Programmingの頭文字を取ったものである。神経言語プログラミングと訳される。アメリカでは、脳の取り扱い説明書などともよばれている。我々人間の行動が、言葉や神経にどのように影響を受けているのかの研究である。

具体的にどのようなものなのか。潜在意識と顕在意識の利用方法などがある。脳は空白を嫌う。空白とは理解できないこと。考えてもわからないことである。我々は空白を埋めようと、まず顕在意識で考える。しかし、それでもわからない場合、顕在意識が一時後退して、潜在意識でものごとを考えるようになる。突然のひらめきなどは、強い潜在意識があたえる場合が多い。

言葉は体験が創り出すものである。例えば「お茶」という言葉を見て、日本人とアメリカ人が思い浮かべるものには相当の差がある。余と諸賢が思い浮かべるものにも差がある。見ているものは同じ「お茶」であるにもかかわらず。これは、我々のお茶に対するプログラム(経験)がそれぞれ異なっているからである。経験の差異がミスコミュニケーションを生み出す。ミスコミュニケーションを防ぐには、質問と確認を繰り返して、差異を埋めていくしかない。

言葉は状態を誘導する。いかに前向きな言葉を使用して、やる気を出すか。本書にはこうある。
「人間は頭で正しいと思っていることでも、それをするのが嫌だと感じた場合は、なかなかそれを実行できない。しかし、間違っていると頭で理解したことでも、それに強いやる気を感じるのであれば、容易に実行することが出来る」
頭で考えるのと実行は違うのである。

人間は物事にフレームをかけて見る。それで、嫌だとか、好きだとかする。しかし、実際、物事それ自体の意味は無色透明で、嫌だとか、好きだとかは、あくまで我々の感覚である。そこで、嫌な出来事に対する見方を変えてみると、嫌な出来事も、嫌な出来事ではなくなるかも知れない(フレームをかけ直す。リフレーム)。例えば「苦情」は文句を言われるのだから、普通嫌なこと、であるが、人間の習性を研究していたり、苦情の心理を研究して役立てようと考えるのであれば、非常にありがたいサンプルである。そのように見方を変えれば、上記の「やる気」という感覚も生じやすい。

オススメ度: レベル
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《参考・関連図書》

クリスティーナ・ホール博士の「言葉を変えると、人生が変わる-NLPの言葉の使い方」クリスティーナ・ホール博士の「言葉を変えると、人生が変わる-NLPの言葉の使い方」
(2008/07/30)
クリスティーナ・ホール

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こころを変えるNLP―神経言語プログラミング基本テクニックの実践こころを変えるNLP―神経言語プログラミング基本テクニックの実践
(2007/01)
スティーヴ アンドレアスコニリー アンドレアス

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相手を洗脳する文章テクニック相手を洗脳する文章テクニック
(2008/10/17)
宮川 明

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テーマ : こころ - ジャンル : 心と身体

【編集】 |  01:49 |  実用書  | TB(0)  | CM(2) | Top↑
2008.12/21(Sun)

マイホームを買うときの基礎知識―知らないと損する!安心購入術買ってから後悔しないための98ポイント 

マイホームを買うときの基礎知識―知らないと損する!安心購入術買ってから後悔しないための98ポイントマイホームを買うときの基礎知識―知らないと損する!安心購入術買ってから後悔しないための98ポイント
(2003/01)
山本 公喜山下 和之

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2003年の本なので、政策的なことでは情報が旧いかも知れないが、基本的なことならば、結構使えると思う。

住宅の売買には専門業者がひしめいているだけあって、素人が簡単に分かるものではない。この本では、多分、素人がさっそく騙されないよう、最小限の知識が盛り込まれている。

マイホームの基本をまず説明し、そのあと、土地、注文住宅、建て売り住宅、中古一戸建て、新築マンション、中古マンション、建て替え、という風に細分化されているのも嬉しい。中古マンションを狙っている人は、注文住宅等を飛ばしても充分役立つ内容だ。

中身はテクニカルなことが多い。県庁に行って業者の確認とか、ローンの利率の問題とか。住宅購入を検討しているが、右も左も分からない人にとっては、読んで損のない本だと思う。

オススメ度: レベル4
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《参考・関連図書》

お金に困らなくなる マイホームの買い方・つかい方―「暴落するマンション・売れない一戸建て」をつかまない知恵お金に困らなくなる マイホームの買い方・つかい方―「暴落するマンション・売れない一戸建て」をつかまない知恵
(2008/09/12)
山崎 隆

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あなたのマイホーム絶対トクする入手ガイド’08 (エスカルゴムック 241)あなたのマイホーム絶対トクする入手ガイド’08 (エスカルゴムック 241)
(2008/01/30)
日本実業出版社

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マイホームの税金対策―買うとき、売るとき、リフォームするときの節税ワザマイホームの税金対策―買うとき、売るとき、リフォームするときの節税ワザ
(2008/02)
東京シティ税理士事務所

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テーマ : 今日の一冊 - ジャンル : 本・雑誌

【編集】 |  23:36 |  実用書  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2008.12/19(Fri)

Ovation 5868 Elite 

1778LX_sm.jpg
写真は現行品のエリート。イメージ写真。

オベーション 5868 エリート

90年代前半のギターらしい。あまり良くなかった。TOP板のせいか、オベーションらしい歯切れ良さもなければ、OP24の綺麗さもなかった。弦高も高くて弾きにくい。中古で13万ぐらいだったので、このモデルとしては安い方かも知れないが、もっといいオベーションの中古は山ほどある。


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《参考・関連図書》

一生モノのアコギを探す―こだわりの店主がいる全国アコギ専門ショップ紀行 (リットーミュージック・ムック (第85号))一生モノのアコギを探す―こだわりの店主がいる全国アコギ専門ショップ紀行 (リットーミュージック・ムック (第85号))
(2005/02)
不明

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銘器の音  アコギ103本のサウンド・サンプル集 (アコースティック・ギター・マガジン・プレゼンツ)銘器の音 アコギ103本のサウンド・サンプル集 (アコースティック・ギター・マガジン・プレゼンツ)
(2006/12/13)
不明

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アコギ上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集アコギ上達100の裏ワザ 知ってトクする効果的な練習法&ヒント集
(2007/05/25)
いちむら まさき

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テーマ : 音楽 - ジャンル : 音楽

【編集】 |  23:30 |  ギターのはなし  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2008.12/16(Tue)

最新版 商品先物取引 基礎知識&儲けの方法―インターネットでも手軽に売買できる! 

最新版 商品先物取引 基礎知識&儲けの方法―インターネットでも手軽に売買できる!最新版 商品先物取引 基礎知識&儲けの方法―インターネットでも手軽に売買できる!
(2007/01)
近藤 雅世

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もう人生つまらないので、せいぜい金儲けでもしてやろうと思って買った本。最近金融系を勉強している。先物取引については度素人。先物は身を滅ぼすというイメージがある。この本を読んで、安全にやれば怖くないことは分かった。

先物取引についての基礎知識が満載されている。ただ、オンラインに特化したものではないので、講座開設の詳細とかは載っていない。その点は、「今日から始めるFX」みたいな本とは違う。先物の歴史や、なぜ存在するか、などにも触れられていて、入門書としては申し分ないと思う。

著者がもともと商社でプラチナを扱っていた関係で、どのような場合に価格が変動するとかも書かれている。

一応チャートを使った。テクニカル分析も載っている。

第三章は商品ごとの価格チェックポイントというもので、なかなか面白い。例えばガソリン。猛暑のためエアコンが稼働し、必要電力量があがるとする。火力発電所の操業度が高まるとする。その場合、需要が増えるのは原油から精製される重油である。重油をたくさん作ろうとすると、ガソリンや灯油もたくさん出来てしまう。ガソリン、灯油の受給は緩む。故に、原油は買いであっても、ガソリンは売りとなる。

その他にも、リスクヘッジの思想や、中国の今後の予想。などなど、先物に興味のある人は満足行く内容だと思う。

オススメ度: レベル4
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《参考・関連図書》

先物取引被害救済の手引先物取引被害救済の手引
(2008/04)
日本弁護士連合会消費者問題対策委員会

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商品先物取引の手引き商品先物取引の手引き
(2008/04)
米良 周

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株価指数先物必勝システム――ノイズとチャンスを見極め、優位性のあるバイアスを取り込め (ウィザードブックシリーズ)株価指数先物必勝システム――ノイズとチャンスを見極め、優位性のあるバイアスを取り込め (ウィザードブックシリーズ)
(2008/04/11)
アート・コリンズ

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テーマ : 買うべき本 - ジャンル : 本・雑誌

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2008.12/14(Sun)

硝子のハンマー  

硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)硝子のハンマー (角川文庫 き 28-2)
(2007/10)
貴志 祐介

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久しぶりに本格ミステリー?を読んだ。単に人を殺した方法を探るだけなのに、ここまで読ませる作家の技量には感服する。脳は空白を嫌うらしい。その性質を利用して、ミステリーは成り立っている。本書も解らしきものが現れては消えてをずいぶんと繰り返す。ミステリーはエッチイことに似ている。行くまでが楽しくて、行ってしまうと虚しさだけがのこる、みたいな。手品とも似ている。タネを知ってしまうと一気に冷める。

ミステリーなので内容には触れないようにする。本書の売りは、防犯グッズアドバイザーが出てきて、防犯アイテムの観点から密室の謎を解こうとする。読んでいる最中は面白いことを保証する。秀作である。


オススメ度: レベル
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《参考・関連図書》

このミステリーがすごい! 2009年版このミステリーがすごい! 2009年版
(2008/12/05)
『このミステリーがすごい!』編集部

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狐火の家狐火の家
(2008/03)
貴志 祐介

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新世界より 上新世界より 上
(2008/01/24)
貴志 祐介

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テーマ : 推理小説・ミステリー - ジャンル : 本・雑誌

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2008.12/10(Wed)

暴走する資本主義 

暴走する資本主義暴走する資本主義
(2008/06/13)
ロバート ライシュ

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売れているらしい。世界中の民主主義が揺らいできた証左である。もっとも、本書はそれほどアグレッシブなものではない。本書の命題は資本主義と民主主義を対比させて、その両立の難しさ、結局、資本主義に民主主義は呑み込まれてしまうのか否か、などを論じる。

60年から80年代のアメリカを疑似黄金時代として、企業と政治、民衆の三者がそれなりに反映を謳歌できた時代だと説く。企業の数は少なく、企業の利益が国家の利益になった時代であった。人々はそれほど株価に感心を抱かなかった。また、企業は談合なんか当たり前、価格のつり上げも胸一つ。様々な産業は規制だらけで、新規参入など出来ない。ほとんど政府指導で、がんじがらめにしながらも、邪悪な社会主義の匂いがするから、という理由で、誰も「計画」という言葉を使わなかった。実態は社会主義経済だった。

70年代から社会主義経済が壊れ始めた。規制緩和が行われ始めた。消費者と投資家が力を持ち始めたのだ。なぜ、それ以前ではなく、70年代なのかというと、技術革新に依るという。つまり、ダウンサイジング化である。技術の発達は冷戦に依るものである。トヨタ、日産、ホンダの参入により、もはや、ビッグスリーは自由に価格を決めている余裕はなくなった。投資家は、利益の出ない企業を見放すようになった。

面白かったのはコンテナの開発の話である。アメリカは当時ベトナム戦争で、大量の物資をベトナムに輸送しなければならなかった。従来の木箱では埒があかない。そこで、巨大な鋼鉄の箱と港を造った。コンテナはアメリカからベトナムに行ったが、ベトナムから帰るとき、空箱で帰るよりも、日本に立ち寄り、テレビや時計、台所用品を満載して帰る方が儲かることが判明した。まさに、グローバル経済の始まりであり、もっとも初期にグローバル経済の恩恵を受けたのは日本なのである。

製品が小型、軽量になれば、輸送コストはさらに下がる。しまいには、自国でものを造るよりも、人件費の安い海外で造った方が儲かるようになってしまった。ここにも技術革新が、一国の経済事情を左右してしまう力があることが分かる。

ベルシステム解体、航空規制緩和の話も日本に通じるところがある。日本ならば、JRなどが良い例で、鉄道を完全民営化した場合、競争が働くのはいいが、人があまり利用しない過疎地帯の路線は廃止されたり、大幅に減少させられたりする。儲かっているところは、利益を不採算部門に回すことはせず、投資家と消費者に利益を還元するからだ。このようなある意味受益者負担を徹底していけば、過疎地帯はますます過疎地帯となり、都市の過密はさらに高まる。

第三章は我々の中にある二面性というものを説明している。税金は安い方が良い、しかし、社会保障は充実していた方が良い、という論理である。著者は、我々が少し我慢すれば、社会はもっとよくなるというようなことを説くが。

超資本主義が国境を越える例を説明する。カルフォルニアの公務員退職者が出資する、退職年金基金カルパースはフランスの企業アルカテルに1万2千人のリストラをさせた。カルパースはアルカテルが無駄なコストを削減して株価を上げることが出来ると踏んでアルカテルの株を大量に買った。アルカテルの経営陣がなかなか人件費削減に踏み切らないと、売ってしまうぞ、と言って脅かす。結果、アルカテルはカルパースの要求に屈し、従業員を削減した。著者は言う「カルフォルニアの心優しい公務員は旧いヨーロッパに情け容赦なく超資本主義を持ち込んだ。カルパースのマネージャーも自分の仕事はポートフォリオの価値を最大限にするという職責を果たしただけ」

第5章は民主主義とCSR(Corporate Social Responsibility企業の社会的責任)である。政治家が企業に対し、公益のため自発的に行動するように要求すると、政治や民主主義は機能しなくなると著者はいう。我々は、政治家が企業に苦言を呈したり、道徳性を求める場面を見て、とくになんとも思わないが、あれは政治の目くらましだという。政治は企業に対し自発的に善行を求めるのではなく、あくまで、法で規制してこそ、政治の本分なのである。アメリカでこのように言われているのだから、日本などはなおさらである。アメリカ人は企業の自発的善行に危機意識を持っている分だけマシかも知れない。日本は法で雁字搦めにすることよりも、企業が自発的に善行を行った方が、市民ウケもいい。解釈によっては、アメリカのよりもさらに民主主義と隔たりがあるような気がする。そもそも、日本人は民主主義的なものをまったく好んでいないのかもしれな。ご都合よく民主主義という言葉を持ち出すのは大好きだが。

CSR批判は本編ではなく、巻末に収められた勝間和代の推薦文に分かりやすく書かれている。そもそも、本質的なCSRを企業に求めるのは無理がある。なぜなら、消費者は一円でも安いものを欲する。だから、企業も努力して一円でも安いものを作ろうとする。そうすれば、従業員や取引先にしわ寄せが行く。かりに、ウォルマートが高賃金を支払い医療保険をあたえると、商品の値段はあがり、集客力が落ち、雇用がしぼむ。だからこそ、企業が自発的にやることを望むのではなく、やらなければならない仕組みを民主的に作り出さなければ、いつまで経っても市民的な世の中は実現されない。昔は防衛や強い国家が再分配を行っていたが、国の力が弱まるにつれて、国への批判は強まり、企業、投資家、消費者が強くなっていく。それが良いのか悪いのかは、程度問題であろう。

法人に対する疑問点は面白い。企業は人ではない。契約書の束に過ぎない。企業は契約書以上の発言の自由、法の適正手続、民主主義における政治的な権利を持つべきではない。こういった権利を持っていいのは生身の人間だけである、という。企業に人格を与えることにより「愛国心がある」「法令を遵守している」「野蛮だ」などと、あたかも人格が如く評価してしまう。このことが資本主義と民主主義を曖昧にしているという。法人を解体し、法人税も廃止するべきだ。結局、税金を納めるのは人間であり企業ではない。本書には不公平が起きる理由が説明されている。また、企業の刑事責任等も、企業の一人が行うことが、何万人もの従業員に波及してしまう。これも、企業が人格をもつという奇妙な結果である。

結局、著者は企業活動や国家活動を制限し、個人一人一人に社会保障費の使い道を検討させることが出来るならば、上記の個人の二面性のうち、善性の部分が機能するだろう、その結果、社会はよりよい方へ向かうだろう、と結論づけている。しかし、余は全く逆だと思う。それは、著者が言うように企業は人であると言うことだ。至上の利益を追求しているのは企業ではない。人である。新自由主義を推し進めているのは国家ではない。人である。世の中には自分を犠牲にして他人のためになることをする人間もいれば、その逆のことをする人間もいる。ならば、どうすればよりよい世の中を作ることが可能なのか。それは、個人個人に任せることではない。ゴットノーズ、ジーニアスノーズ、なのではなかろうか。それを知っているのは、或る天才だけだ。普通の人は知らない。なぜなら、みんながわかる幸福があるならば、この世はとっくに幸福だ。、未来永劫全員が幸福になる世の中はない。可能なことは、なるべく多くの人間を幸福にすることかも知れない。もしくは、ある線引きをした内側だけを幸福にすることも可能かも知れない。

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《参考・関連図書》

アメリカは正気を取り戻せるか―リベラルとラドコンの戦いアメリカは正気を取り戻せるか―リベラルとラドコンの戦い
(2004/10)
ロバート・B. ライシュ

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勝者の代償―ニューエコノミーの深淵と未来勝者の代償―ニューエコノミーの深淵と未来
(2002/07)
ロバート・B. ライシュ

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資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす資本主義は嫌いですか―それでもマネーは世界を動かす
(2008/09)
竹森 俊平

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2008.12/03(Wed)

河童 

河童 他二篇 (岩波文庫)河童 他二篇 (岩波文庫)
(2003/10/17)
芥川 竜之介

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芥川作品のなかで最高に気に入っている、否、あらゆる文芸作品の中で最高に気に入っているうちの一つである。兎に角、文章が雰囲気を醸しだし、雰囲気が思想を醸しだし、作品全体が香っている。

話の内容は、或る人間が河童の国に迷い込むというもの。河童に人間とは違う性質を持たせて、その河童から人間をみると、人間とは実に不思議な生き物である、となる。人間から見て河童が変な生き物であるように、河童から見た人間も変な生き物なのだ。

余が気に入っているくだり。

河童が言う。
「党を支配しているのは名高い政治家のロッペです。『正直は最良の外交である』とはビスマルクの言った言葉でしょう。しかしロッペは正直を内治の上にも及ぼしているのです。……」
「しかし、ロッペの演説は……」(人間は首肯し難いとばかりに言う)
「まあ、わたしの言うことをお聞きないさい。あの演説は勿論悉く嘘です。が、嘘と言うことは誰でも知っていますから、畢竟正直と変わらないでしょう、それを一概に嘘と云うのはあなたがただけの偏見ですよ。我々河童はあなたがたのように、……しかしそれはどうでもよろしい」

黙説のレトリックであるが、河童はこのあと、なんと言いたかったのか? 「あなたがたのように、嘘と分かっている演説をわざわざ信じておいて、騙されたとは騒がない」「あなたがたのように、そもそも政治家を疑ってはいないから嘘を嘘として受け止める」などなど、想像は無限に広がる。

終始、このような感じで、河童と人間の問答が行われている。河童の世界に行きたくなること間違いなし。

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《参考・関連図書》

クゥと河童大王クゥと河童大王
(2008/02)
木暮 正夫こぐれ けんじろう

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河童少女 (ぶんか社コミックス)河童少女 (ぶんか社コミックス)
(2008/11/17)
明智 抄

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よくわかる「世界の妖怪」事典―河童、孫悟空から、ドラキュラ、口裂け女まで (廣済堂文庫)よくわかる「世界の妖怪」事典―河童、孫悟空から、ドラキュラ、口裂け女まで (廣済堂文庫)
(2007/07)
「世界の妖怪」を探究する会

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