04月≪ 2009年05月 ≫06月

12345678910111213141516171819202122232425262728293031
--.--/--(--)

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【編集】 |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2009.05/31(Sun)

権力とたたかう良心 ツヴァイク全集 17 

ツヴァイク全集 17ツヴァイク全集 17
(1973/01)
ツヴァイク

商品詳細を見る


反独裁者思想のプロパガンダ書物であるが、白眉。実によく独裁者の心理を描き出している。また、独裁体制になるために必要な心理、独裁体制を生み出す心理、人々が服従する心理を、カルヴァンとカステリオンを使って鮮やかに描き出している。

当時のジュネーブの様子が目に浮かぶ。ジュネーブがどのようにしてカルヴァンの神政政治を受け入れていったか。その周りのものはなにをやっていたか。プロテスタントとカトリックの間はどうなっていたのか。

そして、本書の主題でもある寛容対非寛容の戦い。これは非常に難しい問題。寛容と非寛容は、立場や寛容の具合、社会秩序等が複雑に絡み合っている。人が幸せになるために、どのような寛容さと、非寛容さが必要なのかは、この時代を知らない我々が簡単にわかるものではない。

支配権とはどのようにして持続するのか。本書はカルヴァンがジュネーブを手中に収め、ジュネーブの市惨事会をどのように操ったか。カルヴァンがジュネーブにやってきてから、カステリオンを追い出し、セルヴェートを焚殺し、カステリオンの批判をどのように潰していくか、まざまざと清澄な文章で描かれている。もう一度読みたい書である。


オススメ度: レベル4.5
FC2 Blog Ranking

《参考・関連図書》

権力 (社会科学の理論とモデル)権力 (社会科学の理論とモデル)
(2000/07)
盛山 和夫

商品詳細を見る

良心の自由と子どもたち (岩波新書)良心の自由と子どもたち (岩波新書)
(2006/02)
西原 博史

商品詳細を見る

権力の読みかた―状況と理論権力の読みかた―状況と理論
(2007/07)
萱野 稔人

商品詳細を見る
スポンサーサイト

テーマ : オススメ本!! - ジャンル : 本・雑誌

【編集】 |  00:24 |  思想 人文科学  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2009.05/24(Sun)

Tokyoハンドクラフトギターフェスに行ってきた 

Tokyoハンドクラフトギターフェスに行ってきた

SA3E0072.jpg


高名なハンドクラフトビルダーが一堂に会し、入場料の千円を払えば、あとは弾きたい放題という、ありがたい企画。余は片っ端から臆面もなく弾いてきた。また、制作者と話すものも楽しい。演奏者では、普段考えつかぬようなアイディアを制作者はギターに対して持っている。ギターを作る側面から知ることは、ギター好きにとって興味深いことである。

とくに気になったギターを紹介する。

SUGITA KENJI
http://www.sugitakenji.com/

このギターは神がかっている。余が今まで弾いたアコギの中で、間違いなく最高の作品である。触れば音が出て、まさに、ギターを弾くと言うよりも、「ギターと曲を奏でる」といったイメージが相応しい。いつかは欲しいギター。

Ikko masada
http://www.masadaguitars.com/

Yokoyama Guitars
http://www.yokoyama-guitar.jp/

この二作品はなんとなく似ていると思った。弾きやすくレスポンスもいい。しかも、値段が手頃。いまHPを見てたら、どうもモーリス繋がりみたい。Yokoyama Guitarのデザインが好き。サウンドホールから覗くだけでも、力木の配置が複雑なのがわかる。

ひらみつギター
http://hiramitsu-guitars.com/index.html

トーションネックというユニークなネックを採用している。試奏する前に丸山ももたろうのライブを見た。丸山ももたろうが使っていたギターを弾くことが出来た。音が今後育っていく感じのギターだった。

大西達朗 ファーニス
http://www.geocities.jp/farniskoubou/

ここの19世紀ギターはすごかった。ナイロン弦ギターで、これほど魂が揺さぶられたギターを弾いたのは初めてだ。まさに、19世紀という感じがした。現在のクラシックギターとはまったく別物である。




メイキング・マスター・ギター―ギターの名器とその製作方法詳説メイキング・マスター・ギター―ギターの名器とその製作方法詳説
(2003/11/13)
ロイ コートナル

商品詳細を見る

スペイン式クラシックギター製作法―スペインの名工に学ぶ!クラシックギター製作の完全レシピスペイン式クラシックギター製作法―スペインの名工に学ぶ!クラシックギター製作の完全レシピ
(2005/11)
禰寝 孝次郎

商品詳細を見る

銘器の音  アコギ103本のサウンド・サンプル集 (アコースティック・ギター・マガジン・プレゼンツ)銘器の音 アコギ103本のサウンド・サンプル集 (アコースティック・ギター・マガジン・プレゼンツ)
(2006/12/13)
不明

商品詳細を見る

テーマ : ギター - ジャンル : 音楽

【編集】 |  10:44 |  ギターのはなし  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2009.05/22(Fri)

ギター―ルネサンスから現代まで 

ギター―ルネサンスから現代までギター―ルネサンスから現代まで
(1985/10)
ハーヴェイ・ターンブル

商品詳細を見る


ターンブルというイギリス人が書いたもの。故にイギリス色が若干強くなっているのは致し方ない。本書は1974年に記されたものである。当然、それ以降の情報はない。しかしながら、現在のクラシックギターは74年当時にはすでに完成されているものでもあるので、ギターの歴史を論じる書として、発行年数の古さは問題にならないだろう。

内容はギター好きには興味深いものだ。考古学的な弦楽器ではなく、表題通りルネサンスの時代から論じられる。ルネサンス時代にギターはどのような立ち位置にあったか。また、当時のライバル楽器として、リュートやビウェラとの対比も良く書けている。写真が豊富に掲載され、ルネサンスの時代のギターの形状等がよくわかる。

リュートやビウェラにギターが取って代わったこと。18世紀のギターの興起から、19世紀ロマン派時代の楽曲にギターがあわなくなり一時衰退したこと。そして、今世紀、ギターがまさに楽器の王となったこと。これらの、歴史的背景が詳細に、また、国別に描かれている。

作曲家、演奏家の観点からもギターが論じられ、とくに、現代作曲家のギターへの扱いが、譜例を伴い紹介されている。本書はいささか独断のところもあるが、どのような批判があるにせよまず読んで然るべき書であることに違いない。惜しむらくは絶版なことである。県立図書館等ならば蔵書しているだろう。

オススメ度: レベル4
FC2 Blog Ranking

《参考・関連図書》

荘村清志のクラシックギター自由自在(DVD付) (MC mook)荘村清志のクラシックギター自由自在(DVD付) (MC mook)
(2008/01/09)
荘村 清志

商品詳細を見る

クラシックギター銘器コレクション 2008クラシックギター銘器コレクション 2008
(2008/07/12)
不明

商品詳細を見る

現代ギター 2009年 06月号 [雑誌]現代ギター 2009年 06月号 [雑誌]
(2009/05/23)
不明

商品詳細を見る

テーマ : ギター - ジャンル : 音楽

【編集】 |  11:21 |  実用書  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2009.05/16(Sat)

一転激罰、今林大-懲役20年! 

なんか、このブログのカウンタが普通じゃなく回ってたので、解析ってみたら、今林大(いまばやしふとし)でえらいヒットしていた。昔も、今林大で一日に普段の10倍くらいヒットしたことがある。カウンタは3万だが、その中の一割は今林だ。

一審で懲役7年だったのが、なんと高裁では懲役20年。一審は業務上過失致死傷罪。二審は危険運転致死傷罪が適応されたのが大きな違いだ。弁護士の間でも言われているみたいだが、明らかに重すぎる。殺人でもこんな判決は出ない(三人殺せば別だが)。今林は別に故意に三人殺したわけではない。裁判所は飲酒運転で三人殺せば懲役20年という前例を作る気なのだろうか。

殺人が意図的であるか否かの違いは大きいと思う。今林は露骨に悪いやつであるが、だからといって司法でぶちのめすは国家としていかがなものかと思う。ましてや、裁判員制度を睨んでの重罰化の流れを作ろうとしているのなら最悪だ。今林事件はこれで終わりなんかじゃない。国民感情が司法に影響するようになれば、国民感情を操作できるものが優位に立つ、歪んだ世の中が出来る。司法だけは民主主義にゆだねてはいけないということを、国民が痛切に感じないと大いなる破滅の津波がこの国を破壊してしまう気がしてならない。

ところで、今林は22歳のくせにクラウンマジェスタ(新車で600万円以上)に乗っていたつけが出た。もし、今林が同じことをカローラでやれば、ここまで世論の反感をかわなかったのではないかと、思う次第である。


今林大の事件が起きた時に書いた日記



危険運転致死傷罪の総合的研究―重罪化立法の検証危険運転致死傷罪の総合的研究―重罪化立法の検証
(2005/11)
交通法科学研究会

商品詳細を見る

私は飲酒運転で刑務所に入りました (中経の文庫)私は飲酒運転で刑務所に入りました (中経の文庫)
(2009/05/24)
川本 浩司

商品詳細を見る

知って得する!アルコールの基礎知識知って得する!アルコールの基礎知識
(2008/02/01)
特定非営利活動法人アスク(アルコール薬物問題全国市民協会)

商品詳細を見る

テーマ : 交通事故 - ジャンル : ニュース

【編集】 |  00:32 |  余の日記  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2009.05/13(Wed)

十字軍の思想 

十字軍の思想 (ちくま新書)十字軍の思想 (ちくま新書)
(2003/07)
山内 進

商品詳細を見る


十字軍がどのような歴史的経緯を持って結成されたか。そこには、単にエルサレム奪還という純粋な意思とは別に、様々な歴史的背景が存在した。だから歴史は面白い。これは、歴史書である。

そして、十字軍がどのようにして廃れてきたかまでを描いている。著者は十字軍を教皇の命令によってキリスト者が集まり進軍するものと定義する。それ以外のキリスト教的な戦争は「聖戦」という括弧に入れて、十字軍と区別する。

しかし、教皇の命令がなくとも、十字軍的思想に基づいて起こされる争いは存在する。近年ではアメリカのブッシュがアフガンを攻める際に十字軍という言葉を用いた。イスラム諸国もアメリカの攻撃を十字軍からの攻撃だと言った。イスラム諸国にとって十字軍とは殺戮者の集団である。

そのような意味で、現在でも十字軍の思想というものは残っている。それは、未だに宗教的対立が完全に消え去っていないことを明らかにしている。我々日本人は宗教的にはニュートラルなので、この言葉、この思想の意味をおそらく彼らほど感じ得ることは出来ないだろうが、西洋史の一端を知る上で、この書は面白い。

オススメ度: レベル4.5
FC2 Blog Ranking

《参考・関連図書》

アラブが見た十字軍 (ちくま学芸文庫)アラブが見た十字軍 (ちくま学芸文庫)
(2001/02)
アミン マアルーフ

商品詳細を見る

十字軍という聖戦―キリスト教世界の解放のための戦い (NHKブックス)十字軍という聖戦―キリスト教世界の解放のための戦い (NHKブックス)
(2008/02)
八塚 春児

商品詳細を見る

十字軍の遠征と宗教戦争 (シリーズ絵解き世界史 5)十字軍の遠征と宗教戦争 (シリーズ絵解き世界史 5)
(2008/02/25)
ジェイムズ・ハーパー

商品詳細を見る

テーマ : 読了本 - ジャンル : 本・雑誌

【編集】 |  00:05 |  歴史 伝記  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2009.05/07(Thu)

ギター音楽への招待 

ギター音楽への招待 (もういちど読みたい)ギター音楽への招待 (もういちど読みたい)
(1999/04)
高橋 功

商品詳細を見る


最近クラシックギターにはまっている。エレキやアコギ関係の書物は多々あるが、クラシックギター関係の書物は多いようで少ない。というのも、多くは絶版になってしまっていて、図書館などでなくては手に入らない。これも、図書館で借りてきたものだ。

本書は1972年に書かれたもの。その当時の楽壇の様子が良く描かれている。また、日本でのクラシックギターの歴史、先達がどれほど苦労して楽譜等、ギターの普及に貢献したかが知れる。日本にはギター科をもつ音大が少ない。故に、大学の力で普及発展させることが出来なかったのである。もちろん、昨今は楽器と言えばギターである、というほど普及しているので、もはや大学の力を借りるまでもない。むしろ、大学という権威が醸成した庶民の芸術を妨げる恐れすらある。

本書のとくに優れた点は海外のギター事情が詳細に調べられているところである。作曲家、音楽学校、ギター専門誌、このようなものが、それぞれの国でどのように扱われているかがよくわかる(もちろん情報は古いが)。

ギターの歴史も簡単ではあるが触れられていて、入門としても重宝するのではあるまいか。

最初にも述べたが、クラシックギターの読み物は少ない。クラシックギター愛好家にとって、本書が貴重な慰みであることは間違いない。

オススメ度: レベル4
FC2 Blog Ranking

クラシックギター銘器コレクション 2008



《参考・関連図書》

荘村清志のクラシックギター自由自在(DVD付) (MC mook) (MC mook)荘村清志のクラシックギター自由自在(DVD付) (MC mook) (MC mook)
(2008/01/09)
荘村 清志

商品詳細を見る

ATDV164 大人の楽器生活 クラシックギターの嗜み [DVD]ATDV164 大人の楽器生活 クラシックギターの嗜み [DVD]
(2008/08/22)
Kenichi Magari

商品詳細を見る

アルバロ・ピエッリ・ギター・リサイタル [DVD]アルバロ・ピエッリ・ギター・リサイタル [DVD]
(2008/05/23)
アルバロ・ピエッリ

商品詳細を見る

テーマ : ギター - ジャンル : 音楽

【編集】 |  01:35 |  実用書  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2009.05/04(Mon)

新文章読本 

新文章読本 (新潮文庫 か 1-17)新文章読本 (新潮文庫 か 1-17)
(1954/09)
川端 康成

商品詳細を見る


余が小説の手本とあがめている川端康成の作品。しかし、本書はあまり参考にはならない。なぜなら、本書は昭和29年に書かれたもので、時を同じくしない。川端自身が「平家物語や太平記は当時は名文であったであろう。しかし、今見ればこの装飾多い身振り手振りは返って我々の感銘を妨げる」と言っているように、川端が紹介する多数の事例も、今見れば古めかしい厳ついものといった印象しかうけない。

この本の半分くらいは他の作家の文章を引用して、講釈に使用しているわけであるが、上記の通り、引用文はほとんど意味をなさない。しかし、川端が考える文章の蘊奥のようなものはひしひし伝わってくる。文章を志す人間は読んで損無し。

オススメ度: レベル3
FC2 Blog Ranking

《参考・関連図書》

ワインバーグの文章読本ワインバーグの文章読本
(2007/11/20)
Gerald M. Weinbergジェラルド・M・ワインバーグ

商品詳細を見る

文章読本―文豪に学ぶテクニック講座 (中公文庫)文章読本―文豪に学ぶテクニック講座 (中公文庫)
(2003/10)
中条 省平

商品詳細を見る

文章読本 (ランダムハウス講談社文庫)文章読本 (ランダムハウス講談社文庫)
(2007/06/02)
吉行淳之介(選)

商品詳細を見る

テーマ : 読了本 - ジャンル : 本・雑誌

【編集】 |  18:25 |  小説 文章 作法  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。