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2011.05/25(Wed)

日本を破滅から救うための経済学 

日本を破滅から救うための経済学日本を破滅から救うための経済学
(2010/07/29)
野口 悠紀雄

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前著の、世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのかが総論的な論説であったのにたいし、本書は各論的な物。まず、第一章二章で、昨今問題にされているデフレについて述べる。しかし、昨今言われているデフレは本質的な問題ではない。では、本質的な問題とは何か、というのは前書の話。本書の三章以降では本質的問題の具体例を挙げて対処方法を論じる。

前書が革命的に面白かったのに対し、本書がそうでもない理由は、処方箋が月並みだからである。政治学を囓ったことがある人間なら知っているようなことばかりだ。例えば、教育の問題。税の問題。年金の問題。個別事例ならもっと詳しく問題点を論じているものは多い。だから、本書は前書と併せて読まなければいけない。前書を読めば、いわゆる個別の問題がいかなる理由でもって問題なのであるのかが、もう一段高い次元から嚥下できるはずである。

また、本書の例題があくまで例であることがわかる。前書の理由故に、こういう具体例があるということがわかる。例えば、四章の年金の問題。年金は全額税方式が模索されているが、それは誤りであるという。本来、公共はその公共サービスから排除することが出来ないサービスをもって公共サービスとすべきであるという筋論。例えば、個人が防衛費を支出することがイヤでも、防衛によって便益を受ける個人を特定できない。逆に言うと、社会全体が便益を受ける物を公共という。しかし、年金はまさに、便益を受ける個人を特定することが容易である。つまり、民営化すべきものなのである。ここが、産業改革と国家の財政を論じる上での要と言えなくもない。ほかの例も出せば、エコポイント、エコカー減税、これらは公共であるか、だ。まぁ、本書だけ読むという愚は犯さずに、前書を読んで欲しい。

世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか世界経済が回復するなか、なぜ日本だけが取り残されるのか
(2010/05/28)
野口 悠紀雄

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《参考・関連図書》

大震災後の日本経済ーー100年に1度のターニングポイント大震災後の日本経済ーー100年に1度のターニングポイント
(2011/05/13)
野口 悠紀雄

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日本人が知らない日本経済の大問題日本人が知らない日本経済の大問題
(2010/12/16)
野口 悠紀雄、幸田 真音 他

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実力大競争時代の「超」勉強法実力大競争時代の「超」勉強法
(2011/04/07)
野口悠紀雄

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【編集】 |  22:07 |  思想 社会科学  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2011.05/24(Tue)

声を出して覚える般若心経 

声を出して覚える般若心経声を出して覚える般若心経
(2002/08)
大栗 道栄

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般若心経の本。この本は悪い本ではないが、これしか読まないのはいただけない。なぜなら、この本は心経の一面しか記述していないからである。他の本やネットなども参照すべきである。

般若心経は呪いでも、いわゆる神頼み的な物でも、スピリチュアル的な物でもない。形而上学的な哲学である。処世学と片付けては全くつまらないものになる。簡単に言うと、仏教は世俗諦と勝義諦の二つの真理がある。心経は勝義諦を説いた物と考えられる。つまり、それは生活上の知恵を超えた、「世界」の真理の喝破を試みた物である。

しかしながら、本書はどちらかというと世俗諦を説く。そのために心経の教えと反する解釈も見受けられる。ビジネス文庫に見られる、あらゆる物を企業とサラリーマンにたとえることも、折角のお経の雰囲気をぶちこわしていると言わざるを得ない。それでも、読まないよりはいい。悪書と言うわけではない。逐語訳などは至らぬところが多々ある。阿耨多羅三藐三菩提などは梵語であるが、そのことには触れていない。故に、最初に述べたように、本書片手に、ネットや他書を併読することを勧める。


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《参考・関連図書》

現代語訳 般若心経 (ちくま新書 (615))現代語訳 般若心経 (ちくま新書 (615))
(2006/09)
玄侑 宗久

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般若心経・金剛般若経 (岩波文庫)般若心経・金剛般若経 (岩波文庫)
(1960/07/25)
不明

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般若心経のすべて [DVD]般若心経のすべて [DVD]
(2009/02/27)


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【編集】 |  08:25 |  哲学  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2011.05/20(Fri)

実力150%UP!本番メンタル・トレーニング 

実力150%UP!本番メンタル・トレーニング実力150%UP!本番メンタル・トレーニング
(2006/04/11)
高畑 好秀

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本書はスポーツ書かと思いきやそうではない。スポーツの事例が数多く引用されているが、内容は学校の試験であったりビジネスに活かされるようなことが書かれている。また、脳科学の蘊蓄が多い。右脳だ左脳だの使い方をいらすと入りで説明している。最終章は有名スポーツ選手の逸話を収録。図書館で十分だ。


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《参考・関連図書》

潤・1メンタルトレーニング ―本番で最高の力を発揮する最強の自分をつくる潤・1メンタルトレーニング ―本番で最高の力を発揮する最強の自分をつくる
(2010/09/14)
西田 文郎

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メンタルトレーニング実践講座 (PHPビジネス新書)メンタルトレーニング実践講座 (PHPビジネス新書)
(2009/07/18)
田中ウルヴェ京

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基礎から学ぶ!メンタルトレーニング基礎から学ぶ!メンタルトレーニング
(2008/10)
高妻 容一

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2011.05/04(Wed)

比較文化論の試み 

比較文化論の試み (講談社学術文庫 48)比較文化論の試み (講談社学術文庫 48)
(1976/06/07)
山本 七平

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薄い平易な本ではあるが、なかなか行間を読むのが難しい。また、章と章の間を読むのも難しい。間に書かれていることは、文化を普遍的公理としてどのように認識するか、日本人の文化感と西欧の違い、西欧の伝統と歴史的果実である自由や合理主義を、歴史的文脈から切り取って、自らの信条とした日本とはいかなるものか、などがテーマだと思われる。おのおのの判断に任せたい。

書かれていることは簡単である。日本人は独りよがりで思いやりがない、ということだ。どういう意味か説明すると、よく日本人は言う。「君はそう考える、しかし、僕はこう考える、それでいいじゃないか」と。それでいいじゃなかい、で議論を打ち切る。なぜ、それでいいのかを、相手が納得するように説明しない。逆に言えば、相手の意見を聞く気がない。故に独りよがりである。

また、大東亜戦争にしても、アジア解放、といって東南アジアに進軍したが、その先で住民の意見を聞くことは全くない。自分たちが正義だと信じたことをひたすら行う。ゆえに、思いやりがない、ということである。

では、なぜ日本人の言動がそうであるのかというと、単一民族、単一宗教、そのような背景で、相手に自分の立場を納得させて共存しなければならないという歴史がないからだと本書は言う。薄いので、まず、一読を勧める。


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《参考・関連図書》

ここが違う東西比較文化論ここが違う東西比較文化論
(2006/04)
久保田 信之

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社会科学のための文化比較の方法―等価性とDIF分析社会科学のための文化比較の方法―等価性とDIF分析
(2008/06)
田崎 勝也

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比較法文化論比較法文化論
(2004/10)
ベルンハルト グロスフェルト

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