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2014.07/22(Tue)

陳家の秘伝 


陳家の秘伝 (日経プレミアシリーズ)陳家の秘伝 (日経プレミアシリーズ)
(2011/04/23)
陳 建一

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四川料理人の陳健一の自伝。自分は最近中華料理を作るのに凝っていて、陳さんのレシピなどを参考にしている。本書はレシピではない。陳健一という料理人の料理に対する心構えのようなものが記されている。

個別レシピも若干載っている。しかし、本書に載っているレシピは本格中華ではない。家庭で簡単に作れるものだけ取り上げられている。例えば、余った味噌汁とごはんで作るお焼きなんか、今すぐにでも作ってみたくなってしまう。

陳さんの文体がまた美味しそうなのである。陳さんが他の料理人と併録されているレシピ本などもあるが、陳さんのコメントは一頭地他のよりも香ばしいのである。本書はその文体が満載だ。
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2014.07/11(Fri)

非正規公務員という問題――問われる公共サービスのあり方 

非正規公務員という問題――問われる公共サービスのあり方 (岩波ブックレット)非正規公務員という問題――問われる公共サービスのあり方 (岩波ブックレット)
(2013/05/10)
上林 陽治

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近年増え続ける非正規公務員の問題を詳説している。臨時教師、夫人相談員、ケースワーカー。などの実態を取り上げ、非正規公務員という問題を考察している。現在の問題点を端的に言うと、正規公務員の非正規公務員への置き換え=定数内職員の定数外化というベクトルが働いている。

公務員というのは我々の税金で雇っているのだから、雇う我々としては少しでも安い方が良い。しかしながら、雇われる公務員もまた我々なのであるから、いくら安い方が良いとは言っても犬猫のようには行かぬのである。
【編集】 |  12:48 |  思想 社会科学  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2014.07/09(Wed)

日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点 

日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点
(2008/02)
山岸 俊男

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久しぶりに読んだきわめて興味深い本。今はやりの安全安心ではなく、根本から社会が人間にもたらす安心を分析したもの。文化人類学視点から出発し、社会と人間の習性を分析し、東アジア社会と欧米社会を対比して「日本の安心はなぜ消えたか」を詳解する。

まず、日本人は本当に集団主義者か、日本人は契約書などを交わさないで他人を信頼するが、本当に他人を信頼しているか、という問いから始まる。

いろいろな心理実験の結果、日本人は欧米人よりも個人主義であるし他人を信頼しないしないという結果が出た。この辺の心理実験の結果は本書を参考にされたし。

では、なぜ、他人を信頼しない個人主義者である日本人が、集団主義的であり、契約書を交わさないか。答えは、日本の社会が閉鎖社会であるから、である。村のような閉鎖社会を想像して欲しい。その中で村人は悪さができない。悪い噂が広まるだけで死活問題である。よって、心のレベルはさておき、振る舞いのレベルでは村人に信頼されるように振る舞う。

人間には「認識の基本的エラー」という習性がある。いい人そうに振る舞っている人間を見ると、人間はその人間を「いい人」と認識してしまう。キャバクラの女に惚れるのもその原理だ。向こうは商売でやっているのに、認識の基本的エラーが商売でやっているという認識を曇らせてしまう。

では、この村人がひとたび村から出たらどうなるか。もう自分の安心を保証する村はないのである。疑心暗鬼に陥り、他人を信頼しない、個人主義的な思想になる。これが現在の日本の姿だという。今の日本は閉鎖社会から解放社会への転換期にあるゆえ、不安が人心を支配しているのである。
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2014.07/07(Mon)

代償のギルタオン 


代償のギルタオン (スーパーダッシュ文庫)代償のギルタオン (スーパーダッシュ文庫)
(2013/10/25)
神高 槍矢

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ネタバレ注意

最近のラノベらしくないので買って読んでみた。ロボットバトル、萌はほとんどないどころか、萌えキャラを理不尽にぶっ殺したりとやりたい放題。

読んでいる最中は面白かった。文章はかなり上手い。ロボットバトルをさらりと書いてくれている。読後感はきわめて微妙である。それでも、わけのわからないラノベよりは遙かにましであるが。

ロボットもののくせに姉弟の心理描写や家族の絆のようなものが上手く描けている。だが逆に軍隊がダメダメ過ぎる。物語に出てくる軍隊がダメダメなのではなく、軍隊の設定そのものがダメダメである。イカレたキャラを出したいのはわかるけれども、イカレ過ぎていてついて行けない。小説のなかで浮いている。もったいない。
【編集】 |  08:20 |  ライトノベル  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2014.07/05(Sat)

日本の敗因―歴史は勝つために学ぶ 


日本の敗因―歴史は勝つために学ぶ (講談社プラスアルファ文庫)日本の敗因―歴史は勝つために学ぶ (講談社プラスアルファ文庫)
(2001/05)
小室 直樹

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勝者敗因を秘め、敗者勝因を蔵す

この言葉で始まる本書は実に示唆に富む。太平洋戦争での日本の敗因を分析している。まず、多くの日本人が太平洋戦争は勝てるはずのない戦争であった、というが、それは間違いである。上手くやれば、勝てたはずの戦争で、真珠湾奇襲という奇蹟の攻撃が成功した後では、むしろ勝てる戦争であった。しかし、日本は負けた。その原因は日露戦争の勝因を分析しなかったからである。しかるに、太平洋戦争の敗因を分析しない故、現今の堕落が続いている。来るべき時代に勝ち残るためには、まず、太平洋戦争の敗因を分析せよ、というのが本書。

そして、事細かく太平洋戦争の海戦や作戦を分析している。飛行機のエンジンの大きさから、腐朽官僚体制まで分析する。そして、もっとも大きな敗因は腐朽官僚体制であると喝破する。その腐朽官僚体制は現在も続いている。これでは日本が浮上できるはずがない。十年以上前の本ではあるが、一読、二読の価値有り。
【編集】 |  06:18 |  歴史 伝記  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2014.07/04(Fri)

蒼穹の昴 


蒼穹の昴(1) (講談社文庫)蒼穹の昴(1) (講談社文庫)
(2004/10/15)
浅田 次郎

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プリズンホテルで浅田次郎にはまり、そのプリズンホテルの書評で蒼穹の昴がべた褒めされていたので読んでみた。

かなり面白い。史実とフィクションを織り交ぜているのであるが、まるで史実であるかのごとくである。フィクションといっても、実在しない人物が主役級をはるのである。西太后、袁世凱、李鴻章、こんな大物揃いの中で虚構の人物にあれこれさせるのは難しかったであろう。

昔、陳舜臣の小説十八史略を読んだことがあった。著者はあとがきで、「小説、と銘打ち虚構の人物を入れようと思ったが、入る余地がなかった」と言っていた。蒼穹の昴に入る余地があったかなかったか、自分は判断出来ぬ。ただ、この作品が面白いということは明言出来るのである。
【編集】 |  07:24 |  小説  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2014.07/02(Wed)

からだが変わる体幹ウォーキング 


からだが変わる体幹ウォーキング (平凡社新書 466)からだが変わる体幹ウォーキング (平凡社新書 466)
(2009/05/16)
金 哲彦

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最近はやりの体幹を自分もやろうと思って本書を読んだ。ウォーキングは手軽にできるが、正しいウォーキングはなかなか難しい。基本はモデル歩き。しかし、足を交差させてはいけない。そして、肩胛骨を動かし骨盤と連動させるのが骨らしい。

ウォーキングで体力がついてきたら走ると良いらしい。
【編集】 |  10:34 |  実用書  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
2014.07/01(Tue)

現代語古事記: 神々の物語 

現代語古事記: 神々の物語 (学研M文庫)現代語古事記: 神々の物語 (学研M文庫)
(2013/07/09)
竹田 恒泰

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国粋的な思想を語っているくせに、なんと今まで古事記すら読んだことがないという。我ながら反省。ギリシャ神話や聖書は読んでいるくせに。

では、なぜ今更ながらに古事記を読もうと思ったかというと、三島の日本文学小史の古事記の項に、戦前日本は教育勅語でスタティックな徳目を要求し、一方古事記では教育勅語とはまるで正反対のことを神々がやっている。三島はそれを、さらに高い目があり神々のデモーニッシュな力を国家は望み要請していた、という。

確かに読んでみると神々や天皇はそれはそれはデモーニッシュなことをしている。今の無菌状態社会、安心安全を信奉して自転車の二人乗りすら許さない社会とはまるで違う。自由というか規範が一切存在しない。恐ろしい反面あこがれすら感じる無秩序。日本がこの力を封じたのは実に愚かしきことである。

冒頭で訳者は歴史学者のトインビーの言葉を紹介している。
「12、13歳くらいまでに民族の神話を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる」
日本は戦後古事記を教えることはなかった。その結果、まさに大和民族と呼べるよな日本国民共通の感覚はますます失われ、すべては経済的価値でのみはかられ、国民は子々孫々のことなど考えもしなくなってしまった。

民族の成り立ちを日本国民として共有するところから始める必要がある。そして、お上品な上辺っつらの安心安全などではなく、デモーニッシュな力を人民は取り戻すべきである。

【編集】 |  12:26 |  歴史 伝記  | TB(0)  | CM(0) | Top↑
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