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2007.08/24(Fri)

悪の民主主義―民主主義原論 

悪の民主主義―民主主義原論 悪の民主主義―民主主義原論
小室 直樹 (1997/11)
青春出版社
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戦後日本に於いて行われてきた民主主義。しかし、我々が民主主義だと思っているものは本来の民主主義には似ても似つかぬものである。というのがこの本の主張だ。

なぜ、日本が民主主義でないかというと、民主主義の精神がまるで存在しないからである。民主主義とはもちろん、四年に一回選挙をやってりゃいいなんていうものではない。

では、民主主義の根本原理とはなんであろうか。それは、アメリカが手本になるという。国民の国家に対する帰属意識だ。自分たちの国である、と強く思うことだ。日本人は国家というと政府を連想するが、本当はそうではない。国家の要素とは主権、領土、国民、とされる。しかし、主権も領土も国民を一朝にして出来たものではない。ヨーロッパなどを見れば瞭然である。争いや革命を経て出来たものだ。日本人が想像するのは難しい。日本人にとって国家とは徳川家康がぽんと作り、維新の志士がぽんと作り、GHQがぽんと作ったものでしかないからだ。日本人は国家による迫害も受けていないし、民衆が政府を覆すこともしていない。最近右翼が台頭してきた。余はこれを、日本人が少しは国家を自分たちのものだと意識し始めたことの兆候とみた。国家が与えられるものではなく、作り行くものとするならば、民主主義とは金科玉条と頂くのではなく、一人一人が民主主義とは何か、と常に反省を加えていくべきものでなければならない。

そのために必要なものが教育だという。この時点で日本の民主主義はてんで駄目だろう。自らの国に参加する意識を育てること皆無にして、国の存在、民族の存在自信を否定するようなことばかりしている。特に重要なものは歴史教育だという。そして、歴史教育は自らの国を誇れるような教育にせねばならない。故に、歴史の恥部、悪いところは極力スルーして、良いところ、誇れるところを執拗に誇示すべきなのだ。日本人は、「そんなんじゃ歴史じゃない。正しい歴史を教えるべきだ」と思うかもしれないが、歴史教育と歴史研究は別物である、という理論でもって正当化される。教育が行うのは、歴史研究にあらず。歴史教育なのである。

もうひとつ、民主主義に欠かせないものがある。資本主義と近代法だ。民主主義、資本主義、近代法は三位一体であり、どれがかけても近代国家とはいわない。すなわち、日本は近代国家でもなければ、民主主義国家でもない。

資本主義が如何なるものかは 資本主義原論
近代法が如何なるものかは 日本人のための憲法原論
そして、プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神


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