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2007.10/12(Fri)

逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 

逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫) 逆説の日本史〈1〉古代黎明編―封印された「倭」の謎 (小学館文庫)
井沢 元彦 (1997/12)
小学館
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井沢元彦自身も言っている、彼の代表作である。この作品は週刊ポストに連載されたものを編成したものである。現在十四巻まで上梓されている。

歴史学者でない著者が、どうして歴史に挑むのか? その理由は、歴史学界が真っ当に機能していないからだという。著者は日本の歴史は怨霊信仰が鍵だという。しかし、歴史学界は現在の日本人の感覚で、怨霊や宗教を蒙昧なものとして、歴史の中から斬り捨ててきた。それが問題なのだ。当時の人間がどれほど、怨霊を信じていたか、それを考察しない限り歴史の真実は見えてこない、と主張する。第一巻の序論で、著者の歴史に対する姿勢を明確にしている。この本はシリーズになっている。鎌倉時代のことが知りたいからと言って、五巻、六巻をいきなり読むのはよろしくないと思う。歴史は連綿と続いているからである。

余はこの書の本質は日本人の文化論であるような気がする。歴史を用いて我々日本人の精神のルーツを探る書であると言える。例えば、基本的人権を我々日本人ならば、話し合いで以て「基本的人権」の範囲を決める。そして、多くの人間の合意を得られれば、それが「基本的人権」として正当性を得ると考える。これが、日本人の持つ話し合い至上主義である。しかし、西洋での「基本的人権」は違うという。なぜなら、人間は神が創ったものである。人権も神が与えたものである。人間ごときが神が与えた権利を書き換えることは不可能である、と考える。こういった行動様式の違いを著者は歴史に求めている。

第一巻は「倭」という国号が出てきた謂われから、古墳時代まで。弥生時代、古墳時代、などというと、猿に毛が生えた原始人が荒野を闊歩しているようなイメージがあるが、どっこい、実にドラマティックな時代であった。当時の人間達の思考や煩悶に同情を禁じ得ない。歴史、ヒストリーと、物語、ストーリーの語源はラテン語のhistoria(記述)である。歴史は名実共に物語なのである。


オススメ度: レベル4.5
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テーマ : 邪馬台国 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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