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2007.10/21(Sun)

帝王学―「貞観政要」の読み方 

帝王学―「貞観政要」の読み方 (日経ビジネス人文庫) 帝王学―「貞観政要」の読み方 (日経ビジネス人文庫)
山本 七平 (2001/03)
日本経済新聞社
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余はこの著者の「空気の研究」を探していた。お目当てのものはなく、目に付いたこれを衝動的に買ったわけだが……。批評の前に、読んでいてデジャビゥ、既視感を覚えた。読み終えて、まさかと思い古い本棚を調べると、果たして、同じ本が出てきた。装丁などは違えども、中身は全く同じである。つまり、余はこの本を前に読んでいた。高校を卒業した頃に買ったものだと思う。

今まで本をダブって買うようなことはなかった。同じ本を二冊買ってしまったとかいう奴をみて笑っている方だったのに、ついにやってしまった。昔はこのように読書感想文もつけていなかったからなお悪い。

もう二度と過ちは繰り返すまい。そう思って、まぁ、舌の根の乾かぬうちにまたやってしまった。でも、これはちょっと毛色が違う。今「逆説の日本史を古本で揃えるプロジェクト」を行っている。最初に、3巻と5巻を買った。次ぎに、1巻と5巻を買ってしまった。なぜか余は最初、3巻と7巻を買ったと、勝手に思いこんでいたのだ。このような過ちを重ねぬように今はメモを取っている。

yamamoto.jpg


では、本題の批評。貞観政要とは、唐の太宗の時代の政治を記したものだ。太宗が治めた年号が貞観なのである。貞観の時代の政治が実に理想的な政治だったので、貞観の治はどのようにしてつくられたのか、その覚え書きのようなものである。

本書は、その覚え書きを現代流に読み直そうとするもの。例えば、権力には必ず阿諛追従の徒が出てきて、権力を腐敗させるという。では、現在の権力とはなんぞや? 国民主権なのだから、国民が権力を持っている。投票権は国の指導者をすげ替える事が出来る強力な権力だ。この権力に阿諛追従の徒が現れぬわけがない。つまり、今の政治家達である。国民におもねる佞臣である。我々が選んだ大臣が実は佞臣に過ぎない可能性が高い。昨今のスキャンダルを見ていると本当にそんな気がしないでもない。

貞観政要の有名な言葉に「草創と守文と孰れが難き」というのがある。天下を取ることと、取った天下を維持することはどちらが難しいか? という問である。守文とは、武力で国をとった人間が武を用いずに文で以て国を統治するという意味である。ウェーバーの権威などの発想に近いものがある。

どちらが難しいとは一概に言えない。草創は伸るか反るかの賭け、時代の風潮などもある。守文の方はすでに存在するものを、如何にして存続させるかという難しさがある。貞観政要は守文の方法をつらつら説いている。

現在は国民主権だ。一人一人が権力者である。山本は皆が権力を持っている時代だからこそ、皆が守文をわきまえて、権力の扱い方を学ばないと、とんでもない世の中になると警告している。

オススメ度: レベル3.5
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テーマ : 政治家 - ジャンル : 政治・経済

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