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2008.02/04(Mon)

税金のことがわかる基礎の基礎講座 

税金のことがわかる基礎の基礎講座 税金のことがわかる基礎の基礎講座
塩沢 修平、マネー経済プロジェクトチーム 他 (2001/11)
講談社
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税金関係の書物を色々当たってみたが、これより分かりやすい書はないだろう。おそらく、中高生でも分かるように配慮がなされている。その分情報も少なくなっているものの、基礎部分を理解しやすくするのに寄与していると思われる。数多の税金本のように、最初から数値を羅列されると萎える。可愛いイラスト、ほとんどの漢字にフリガナが振ってある。

猫さんとペンギンさんのダイアローグで税金についての解説がなされている。ちなみに、猫が聞き役で、ペンギンが解説役。

大きく三章に別れており、第一章が税金の歴史、日本や海外の税制。第二章が税金の理念。第三章がニュースを理解するための基礎講座。

分かりやすく書こうと心がけたせいか、些か強引な解説もいくつかある。例えば、税金をなぜ納めるのかの説明に於いて、
「納税の義務と憲法に規定されている。憲法は国民が必ず守らなければいけないもの」
とある。これは明らかに誤りだ。憲法は統治権力を律するものであり、個人を律するものではない。つまり、個人はどれだけあがいてみても、憲法を犯すことは出来ないのである。

再分配の考え方にも問題がある。本書では、所得の低いものは受益未満の負担、所得の多いものが受益以上の負担を強制させられているように書かれている。累進課税が所得の高いものにとっては不利であり、仕方なく支払っているように書かれている。が、一歩進んで考えれば、必ずしも受益以上の負担をしているとは言い難いのである。所得が高い所謂資本階級の人間は、日本の国土と国民を使用して経営を行っているのだ。日本の労働力を使用すると言うことは、労働者が受けた義務教育、日本経済の安定、その他、労働者では享受出来ない様々なメリットを享受しているのである。道路や図書館だけが公共財ではない。歴史、文化、国粋、多くのものが公共財といえるのである。

それと、節税の説明は非道いの一言に尽きる。
「節税するのは面倒臭いから、手間を考慮してするべきか考えた方がよい」
国家は税収を上げたければ、還付等の手続きをより複雑にすれば良いというのか? より手間がかかるようにすれば、節税をする奴が減ると? こんな滅茶苦茶な話があるか。盗人猛々しいとはこのことである。税を確信犯で多く取る国家など言語道断である。ひょっとして、学校で税について詳しく教えないのは、節税されると困るからかしらん。著者は内閣府国際経済担当参事官も務めている。複雑怪奇な税制なら、分かりやすく直すのが筋であろう。

とにかく、分かりやすい書。これを読んでから、少し複雑なものを読むのも良い。不満はあれど、お勧めには違いない。

オススメ度: レベル4
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テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

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