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2008.05/31(Sat)

日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか 

日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか (幻冬舎新書 く 1-2)日本人の死に時―そんなに長生きしたいですか (幻冬舎新書 く 1-2)
(2007/01)
久坂部 羊

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あまり話題になっていないようだが、名著。死に時の盲点を突いている。

日本は長寿国、平均寿命80歳と謳われている。しかし、それは本来死すべき肉体が、医療技術の発達により死ねないでいるに過ぎない。著者は終末医療に携わる医師。死ねないことによる苦しみは想像を絶すると、淡々と述べられている。

何人もの年寄りが、痛みに耐えかねて安楽死を望む姿。
老人達の、ぽっくり死んだ人に対する羨望の眼差し。
死を望む患者と、生を望む家族の齟齬。

余も大学生のころ、教職課程の一環で介護体験をした。なぜか一緒に行った仲間は普通棟担当で、余だけ痴呆棟の担当だった。入った瞬間にペットショップのにおいがした。人格を無くした老人達。被介護者に人格がなければ、それを扱う介護者に感情はない。病棟のスタッフは家具を扱うように老人を扱っていた。あるスタッフがテレビを見ながら老人の髭を剃っていた。電気カミソリなのだが、網が破れていて大変危険なしろもの。案の定、老人の唇から出血。それを見てスタッフが一言。「ありゃ。血が出ちゃった」こぼしたミルクを拭くように、老人の顔の血を拭いていた。テレビを見ながら。この若いスタッフは休憩時間、自分がいかに大量に酒を飲んで湘南をドライブしたかを自慢げに話していた。

死に損なうとこういう目に遭うのだ。いままで培ってきた尊厳も名誉も、微塵と砕け散ってしまう。

かといって、呆ける前に死のうと思っても、そんなに上手くいかないだろう。「いかに生きるか」という命題はみんな気にする。「いかに死ぬるか」余はこれも大切な命題としてライフワークに加えようと思う。本書は、死に時を計るためにも、是非一読を勧める。

オススメ度: レベル5
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《参考・関連図書》
死学 安らかな終末を、緩和医療のすすめ死学 安らかな終末を、緩和医療のすすめ
(2006/12/15)
大津 秀一

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(2006/11)
久坂部 羊

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死体のある光景―写真集〈デス・シーン〉死体のある光景―写真集〈デス・シーン〉
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キャサリン・デューン大塚 一軌

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テーマ : 生き方 - ジャンル : ライフ

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