10月≪ 2017年11月 ≫12月

123456789101112131415161718192021222324252627282930
--.--/--(--)

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【編集】 |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2008.06/22(Sun)

公教育の未来 

公教育の未来公教育の未来
(2005/05)
藤原 和博

商品詳細を見る



この本は終章をまず最初に読んだ方がいい。終章には著者である藤原和博氏の思想が、いささか簡潔すぎるくらい簡単に書いてある。これを前提にしないと、いったいどうして公教育改革を行おうとしているのかがわからなくなる。

一言でいえば、藤原氏の教育の目標は「市民」をつくることだ。学校の目標も「自立と貢献」だという。もう、国家が人びとの幸せを規定して、一億総火の玉になって、国家のめざした目標に突っ走る時代では無くなった。というわけだ。これからは、一人一人が異質性を理解し、自らが主体的に幸福を追い求めるひつようがある。らしい。

余はこういった、新しい価値観を押しつけることは、逆に窮屈にしてしまうので嫌いだ。昔、匿名性の高いプロクシが重宝されて、ランクに分けられるのだが、格言みたいなかんじで、「もっとも優れた串は、串であることがわからない串である」というのがあった。教育も統治も同じであろう。「もっとも優れた統治とは、統治している(されている)ことがわからない統治である」統治者には、是非これをめざしていただきたい。

わけのわからぬ思想を抜きにしても、本書は面白い。例えば、学校の無力化、衰退を取り上げる。70年代のある時期から、学校や教師はありがたいものではなくなった。では70年代になにが起きたのか。「全体として、親の学歴が、教師のそれを越えてしまったのである」と藤原氏は言う。なるほどと思った。いま思い返してみると、小学校の教師はバカ揃いだし、大学で教師になりたがる奴は、倒錯した情熱を抱いていた。せめて、校長くらいまともなものがならなければ、学校・教師が信用されなくて当たり前。

藤原氏は、「教師をめざす人間はバカだけれども、真面目で情熱家である」と言っているが、少なくとも、余が知っている範囲で教師になりたがっている人間は純粋なルサンチマンを抱いているようなやつばっかりだった。

オススメ度: レベル3.5
FC2 Blog Ranking

《参考・関連図書》

親と子の[よのなか]科   ちくま新書親と子の[よのなか]科 ちくま新書
(2002/05)
藤原 和博三室 一也

商品詳細を見る

世界でいちばん受けたい授業―足立十一中『よのなか』科世界でいちばん受けたい授業―足立十一中『よのなか』科
(2001/10)
藤原 和博

商品詳細を見る

中学改造 学校には何ができて、何ができないのか中学改造 学校には何ができて、何ができないのか
(2002/06/18)
藤原 和博櫻井 よしこ

商品詳細を見る

テーマ : **おすすめbook!!** - ジャンル : 本・雑誌

【編集】 |  22:54 |  思想 社会科学  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック


 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。