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2008.08/17(Sun)

ごみ問題の総合的理解のために 

ごみ問題の総合的理解のためにごみ問題の総合的理解のために
(2007/12)
松藤 敏彦

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本書は家庭から排出されるごみの問題を扱う。歴史的経緯もふまえて説明されているので、素人が読んでも非常にわかりやすいものになっていると思う。とくに、高度経済成長に合わせて、どのようにごみが増加していったか。また、近年のリサイクルの取り組みによって、どの程度リサイクルが行われ、資源の循環がなされているかもわかる。

今では、大概の自治体では、ごみは、ごみステーションに出しておくと、収集車がきて持っていってくれる。以前はそうではなかった。ごみ処理は有料だった。ごみ処理はある時を以て、国家のサービスとなった。もちろん、そのサービスには多大な税金が投入されているわけであるが。簡単に考えれば、ごみを減らせば、税金が減るのである。

外国の事例も紹介されている。焼却処理をしている国は少ない。普通の国はごみは埋めてしまう。その方がコストがはるかに安いからである。日本のように土地のない国は仕方なく燃やす。途上国では埋めることすらしない。纏めて山に捨てる。そのごみの山から使えるものを探す、スカベンジャーという人々がごみの再利用に貢献しているし、失業対策にもなっている。もちろん、労働環境も生活環境も劣悪だ。

今、紙の値段は高騰していて、古新聞はキロ15円くらいだというが、70年代には55円を付けていた。それが、回収率の上昇により、値段が崩れた。

ごみ焼却炉を作ろうとすると、近隣住民は大反対する。しかし、最近の焼却システムはハイテクで、公害は皆無に近いらしい。それでも、住民感情として、嫌なものは嫌だ。こういうのを外国ではNIMBY(ニンビー not in my back yard)と呼ぶらしい。どこの国も同じである。

最終章では「わたしたちはどうすべきか」という命題に取り組む。アイゼンハワーは、国民はなにをすべきか、と聞かれて、「買うことだ」と答えた。なにを買うのかと聞かれて、「どんなものでも」と答えたという。そういう、消費によって社会を回す時代は終わったと余は思っている。これからは、消費と言っても、ソフト的なものが推奨されるはずである。それは、資源を大切にとか、地球環境とかではなく、単に、経済的にそちらの方が理にかなっているからと言うだけのことである。また、そうでなければ、成功しないであろう。日本で今、自動車の利用率が下がっているのは、何年も前から環境家がCO2排出抑制を叫んでいたからではなく、ガソリンが高くなったからである。

研究書として、非常によくできていると思う。

オススメ度: レベル4
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《参考・関連図書》

ごみ問題と循環型社会ごみ問題と循環型社会
(2007/04)
坂田 裕輔

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水とごみの環境問題 改訂3版水とごみの環境問題 改訂3版
(2007/07/20)
岡田誠之

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循環型社会キーワード事典―100Key Words of Waste Management and 3R循環型社会キーワード事典―100Key Words of Waste Management and 3R
(2007/10)
廃棄物・3R研究会

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テーマ : 環境・資源・エネルギー - ジャンル : 政治・経済

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2008/08/20(水) 16:04:10 | 水のある生活
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