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2008.09/10(Wed)

図解入門業界研究 最新 農業の動向とカラクリがよーくわかる本 

図解入門業界研究 最新 農業の動向とカラクリがよーくわかる本 (How‐nual Industry Trend Guide Book)図解入門業界研究 最新 農業の動向とカラクリがよーくわかる本 (How‐nual Industry Trend Guide Book)
(2006/05)
筑波 君枝

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余は家が農家なわけでもなんでもない。農業についての知識は皆無である。また、田植えの方法や剪定の仕方など、耕作的テクニカル面は興味すらない。もっと政治的な、自給率や輸入額、世界の食糧事情等、今後の社会問題の方に興味がある。本書は、農薬の詳細な説明等もあるが、おおよそ、上記のような農業を取り巻く情勢が詳説されており、非常に楽しめた。

日本の耕作面積は年々減っている。その主な理由は国内で作るよりも輸入して買った方が安いからだ。これは、伝統工芸的な問題とも似ていると思う。日本の匠の技が、海外の安い製品に押されているというのと同じロジックだ。

日本は南北に長い。だから、多様な作物を栽培できる。これは、一国で生きるためには有利な条件だ。

現在、農業従事者の半数が65歳以上である。このままでは、日本の農業は滅びる。政府はここにこそ、改革のメスを入れなければいけない。例え地権者が嫌がろうとも、強権的な手段で土地を収奪し、土木事業のように、労働者を強制的に従事させなければいけない。これは、食糧問題ではなく、安全保障の問題であることを認識するべきである。敗戦直後にやって出来たことが、今できないはずはない。

株式会社が農地を取得するという、新しい形態が本書では紹介されている。昔、ユニクロが農業に参入して、這々の体で退散したところを見るとなかなか難しい。何度も言うようだが、輸入した方が安いのだ。国内農業は今の状況では決して利益が上がるものだとは思えない。だからこそ、国営に向くのである。繰り返す、これは、安全保障の問題なのだから。

本書に「日本の凶作でセネガルが米不足になる」というのが載っていた。余はまさにグローバリゼーションを象徴する出来事だと思った。これから、こういうことは往々にしておこるであろう。まさに、風が吹けば桶屋が儲かる、の地球板だ。

日本の凶作でセネガルが米不足になるとは、こういうことである。
1993年、日本は百年に一度の大凶作となった。そのため、日本はタイ米を輸入した。日本が輸入した米は世界流通量の20%。タイは日本へ米を緊急輸出した結果、より価格の安いベトナム産の米を輸入。今度は、ベトナムから米を輸入していたフィリピンが困った。安い米を買うという連鎖反応が次々起こり、最終的な米不足に陥ったのがセネガルというわけである。

今の日本を倒すのは核兵器などいらないのである。兵糧攻めにすれば一発だ。自給率を100%にしろとは言わないが、せめて兵糧攻めに耐えられるくらいの自給率は欲しい。

オススメ度: レベル4
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テーマ : 食糧政策 - ジャンル : 政治・経済

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