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2008.10/06(Mon)

アーサーはなぜ自殺したのか 

アーサーはなぜ自殺したのかアーサーはなぜ自殺したのか
(2005/05)
エドウィン・S. シュナイドマン

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本書は、自殺したアーサーの家族、恋人、友人、心理療法家、精神科医、にインタビューをし、アーサーがどのような人物で、なにを理由に自殺したかを探ろうとするもの。また、アーサーの遺書と、上記のインタビューを研究した、数名の専門家の考察が収められている。

アーサーという男が33歳で自殺する。アーサーは子どもの頃発達障害があり、馬鹿で醜い人間だった。しかし、障害が直ると、利発であり、弁護士と医師の資格を取る。医学部でもトップクラスの秀才で、歯の矯正等をして、女にも不自由しなかった。若くして結婚し、離婚し、また魅力的な女性と付き合い、社会的地位も確保。恵まれた人生を送っている。友人や家族の証言では、アーサーは一緒にいて楽しく、人品賤しからぬジェントルマンだったということだ。だが、人生を常に納得していなく、自分は楽しみを得るに値しない人物だと深く悩んでいたとのこと。

これだけ読むと、諸賢はアーサーと自分は無関係である、と思うだろう。余も最初はそう思い、遠い国の、まったく自分とは住む世界が違う人間が自殺し、周りがそれをとやかく批評しているように感じていた。しかし、読み進むうちに、アーサーは自分のように思えてきた。自分もアーサーの一部を持ち合わせている。これは、他人事なんかじゃない。自分が自殺する理由を知りたいがごとく、読みふけった。一言で表現すると、この書は文学作品である。それも、かなり質の高い文学作品だ。

オススメ度: レベル5
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《参考・関連図書》
 
自殺で家族を亡くして―私たち遺族の物語自殺で家族を亡くして―私たち遺族の物語
(2008/08)
全国自死遺族総合支援センター

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藪の中の家―芥川自死の謎を解く藪の中の家―芥川自死の謎を解く
(1997/06)
山崎 光夫

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生命の刑法学―中絶・安楽死・自死の権利と法理論 (MINERVA人文・社会科学叢書)生命の刑法学―中絶・安楽死・自死の権利と法理論 (MINERVA人文・社会科学叢書)
(2002/06)
上田 健二

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テーマ : 買うべき本 - ジャンル : 本・雑誌

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