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2008.11/18(Tue)

書きあぐねている人のための小説入門 

書きあぐねている人のための小説入門書きあぐねている人のための小説入門
(2003/10/31)
保坂 和志

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なぜ、頭に「書きあぐねている人のための」という枕詞がつくのかよくわからない。普通の人のための小説入門である。数多の小説作法と違うところは、本書が技術論ではなく、精神論に特化していることである。これは、エンターテイメント小説のための小説作法ではなく、純文学のための小説作法である。

ちなみに、余は保坂和志の小説は一つも読んだことがないので、氏の持論が氏の芸術にどのように反映されているのかは、まるでわからない。

氏は小説を「小説」と「小説の形をしたもの」とに峻別している。つまり、紙に字が書いてあって、登場人物が出てきて、背景があって、起承転結があったとしても、それは小説とは呼ばない。それは「小説の形をしたもの」でしかない。では、小説にたどり着くにはどうしたらいいか。その精神論が本書には盛り込まれていて、結論を言うと、「遠回りするしかない」らしい。

テーマの項は余も非常に同感である。小説にしろ何にしろ、よく、「この作品のテーマは?」と聞かれる。余は小賢しいので、テクニカルタームを多用して煙に巻くことにしているが、本当は作品のテーマなんかこれっぽっちもないのである。ただ、作品があるだけだ。氏は「小説というのは現在進行形の『読む時間』の中にしかなく、テーマというのは便宜的に整理する作品の一側面」という。音楽などはなおさらだ。聴いている瞬間にしか音楽はない。テーマなど販促のための惹句である。

オススメ度: レベル4
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《参考・関連図書》

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