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2009.05/31(Sun)

権力とたたかう良心 ツヴァイク全集 17 

ツヴァイク全集 17ツヴァイク全集 17
(1973/01)
ツヴァイク

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反独裁者思想のプロパガンダ書物であるが、白眉。実によく独裁者の心理を描き出している。また、独裁体制になるために必要な心理、独裁体制を生み出す心理、人々が服従する心理を、カルヴァンとカステリオンを使って鮮やかに描き出している。

当時のジュネーブの様子が目に浮かぶ。ジュネーブがどのようにしてカルヴァンの神政政治を受け入れていったか。その周りのものはなにをやっていたか。プロテスタントとカトリックの間はどうなっていたのか。

そして、本書の主題でもある寛容対非寛容の戦い。これは非常に難しい問題。寛容と非寛容は、立場や寛容の具合、社会秩序等が複雑に絡み合っている。人が幸せになるために、どのような寛容さと、非寛容さが必要なのかは、この時代を知らない我々が簡単にわかるものではない。

支配権とはどのようにして持続するのか。本書はカルヴァンがジュネーブを手中に収め、ジュネーブの市惨事会をどのように操ったか。カルヴァンがジュネーブにやってきてから、カステリオンを追い出し、セルヴェートを焚殺し、カステリオンの批判をどのように潰していくか、まざまざと清澄な文章で描かれている。もう一度読みたい書である。


オススメ度: レベル4.5
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テーマ : オススメ本!! - ジャンル : 本・雑誌

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