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2009.11/03(Tue)

死体闇取引―暗躍するボディーブローカーたち 

死体闇取引―暗躍するボディーブローカーたち死体闇取引―暗躍するボディーブローカーたち
(2006/07)
アニー チェイニー

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ドキュメンタリー作品だ。死体は解剖実験等に使用される。その場合の死体は非常に高値で売買されるのである(一体まるまるだと5千ドル前後。パーツごとに切り分けて売れる場合、総額は何倍にもなる)。故に、ビジネスが派生し、不正な死体流用等も行われているのだ。死体は商品として扱われ、それこそ、豚肉や牛肉とまったく同じ、解剖のプロがいて流通のプロがいて調達のプロがいる。本書は特に調達を重点に調べてある。死体をどこで調達するか。それは火葬場だ。火葬場は献体をつのる。献体をしてくれた場合火葬費用は無料とする、などして。本書に載っていた売り文句はこうだ。

「遺言状による献体は、健康科学の増進に貢献するばかりか、視力、聴力、または自力で歩く能力を失った方々に、チャンスを与えることができます。この不自由な人たちが、より完全に人生を満喫できるよう、新たな世界を開きます。物言わぬ教師、素晴らしい英雄。貴方の肉体は、なにものにもまさる遺産となるのです」

たしかに、こんな風に言われると献体はいいことのように思えてしまう。また、ここに書いてあることも一部は事実だろう。しかし、問題は「献体をしない」という死体まで、火葬屋は売り飛ばしてしまっていると言うことだ。炉に棺を入れた後、死体を抜きとり、最後に適当な灰を入れておく。一々その灰が人体かどうかなんて確認する人間はいない。こうして、火葬場は大もうけできるという。もちろん、これはアメリカの話であるが、アメリカがやってるなら日本だってやってて不思議はない。アメリカの医療関係は死体が必要だが、日本の医療関係は死体を必要としないなどということはないはずだからだ。

死体はなにに使われているのか。最近は科学技術の進展とともに、用途が多様化しているらしい。医学生の解剖実習用はもとより、外科医の研修用、製薬会社、医療機器メーカーの製品開発。化粧品の原料。臓器や人体は脚光を浴びる移植だけでなく、骨はすりつぶして歯周病手術に、心臓はベンを切り出して心臓手術に、皮膚は火傷の移植手術やフリーズドライにして貯蔵しておき、必要なときに水を加えて元に戻し、唇や顔の皺やペニスに注入したりする。人体に捨てるところなし、らしい。

死体泥棒は今に始まったことじゃない。本書には死体盗掘の歴史も併録されている。一見の価値有り。

オススメ度: レベル4.5
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《参考・関連図書》

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テーマ : 買うべき本 - ジャンル : 本・雑誌

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