05月≪ 2017年06月 ≫07月

123456789101112131415161718192021222324252627282930
--.--/--(--)

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【編集】 |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2009.12/15(Tue)

新しい文学のために 

新しい文学のために (岩波新書)新しい文学のために (岩波新書)
(1988/01)
大江 健三郎

商品詳細を見る


大江の本はむずかしい。その場その場では、なるほどなぁ、とか感じるものの、全体を思い起こすと漠然としたなにかしか思い出せない。とにかく、この本は文学について語られていることは間違いない。

中でも「異化」についての考察が鋭い。異化とは日常から、ものごとを浮かび上がらせること。人々の注意をどのように向けるか、ということである。もちろん、大江も十数頁ついやして説明している。それほど分かりにくいもの。例えの一つで、ガラパゴス島のゾウガメの話を出している。新聞記者はゾウガメの生態を平易に描写する。しかし、芸術家は、ゾウガメの存在自体を読者の心にいかに刻むか、文章に目を走らせていた読み手が、つい立ち止まるように、文章の一節に釘付けに。そして改めて、今度はゆっくりした注意深い仕方で活字を辿り始める。そうした効果を期待しつつ、作家は文章を書くのである。

大江の文章を読むと、立ち止まって、注意深く活字を辿らなければならない。だんだん眠くなって、余計意味が分からなくなるのだ。

このほかにも書くことと読むこと、とか、神話的な女性像論とか、薄い本なのに、内容は盛りだくさんである。


オススメ度: レベル3.5
FC2 Blog Ranking

《参考・関連図書》

水死水死
(2009/12/15)
大江 健三郎

商品詳細を見る

「新しい人」の方へ (朝日文庫 お 40-4)「新しい人」の方へ (朝日文庫 お 40-4)
(2007/10/10)
大江 健三郎

商品詳細を見る

さようなら、私の本よ! (講談社文庫)さようなら、私の本よ! (講談社文庫)
(2009/02)
大江 健三郎

商品詳細を見る

テーマ : この本買いました - ジャンル : 本・雑誌

【編集】 |  08:46 |  小説 文章 作法  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック


 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。