05月≪ 2017年06月 ≫07月

123456789101112131415161718192021222324252627282930
--.--/--(--)

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【編集】 |  --:-- |  スポンサー広告  | Top↑
2010.12/30(Thu)

アナーキー・イン・ザ・JP 

アナーキー・イン・ザ・JPアナーキー・イン・ザ・JP
(2010/09/29)
中森 明夫

商品詳細を見る


セックスピストルズにはまった高校生がアナーキストであるシドヴィシャスを降霊術によって呼び出そうとすると、間違えて大杉栄を呼び出してしまう。大杉栄は高校生の頭の中によみがえり、現代の高校生の頭の中で同居することになる。

本書の文体などは一見娯楽小説のようであるが、大正時代の思想的背景などが詳しく書かれており知的欲求も満たすものである。

シドヴィシャスと大杉栄は、アナーキストと括ってもまるで違う存在だ。シドは反国家的というよりも反社会的である。大杉は反社会というより、反体制的な存在である。つまり、シドはいつの時代でもアナーキストであるが、大杉は仮に現在を生きていたとしたら、さほど強烈な思想的インパクトはないものと思われる。

そこが、本作のミソなような気がするのは余だけであろうか。反逆すべき体制が無い中で、人はどのようにアナーキーに振る舞うことが可能か。元も子もない言い方になるが、言論の自由や、危険思想というものは、なんらかの権力によりそれらが抑圧されてこそ輝くということがある。本書では大正時代と現在との日本を比較しているが、必ずしも現在が良いとはされていない。大正期に抑圧されていたものが解放されているにもかかわらず。

一体人々はなにゆえに閉塞しているのであろうか。法律であろうか、道徳であろうか、それとも自由にであろうか。自由から脱するとき、過去にはパンクという反社会的な言動が有効であったのかも知れない。しかし、今はそれすら閉塞を切り裂く刀にはなるまい。


オススメ度: レベル4
FC2 Blog Ranking
blogram投票ボタン

《参考・関連図書》

勝手にしやがれ!!勝手にしやがれ!!
(1999/09/29)
セックス・ピストルズ

商品詳細を見る

学校で愛するということ学校で愛するということ
(2009/03/27)
中森 明夫

商品詳細を見る

アイドルにっぽんアイドルにっぽん
(2007/04)
中森 明夫

商品詳細を見る

テーマ : オススメの本の紹介 - ジャンル : 本・雑誌

【編集】 |  14:43 |  小説  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示
 

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック


 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。