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2011.09/08(Thu)

ぼくらはみんな生きている―18歳ですべての記憶を失くした青年の手記 

ぼくらはみんな生きている―18歳ですべての記憶を失くした青年の手記 (幻冬舎文庫)ぼくらはみんな生きている―18歳ですべての記憶を失くした青年の手記 (幻冬舎文庫)
(2003/06)
坪倉 優介

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最近、著者の坪倉氏がテレビで取り上げられたこともあり、改題されて売られているようだ。これは、元の。

正直、どこまで本当なのか分からない。記憶を失って、得意だった絵もこどものように幼稚な絵になってしまった、というが、1990年の自画像などは、到底素人に真似できるような物ではなく、自分の身に何が起きたのか理解して描いているとしか思えない。

ただ、一つ思うのは、著者は記憶とともに、人格を失ったように見えると言うところだ。本書がもっとも興味深かったのもこの点である。著者は記憶を取り戻そうと努力をする。しかし、最後にはこう言う。「今いちばん怖いのは、記憶が戻り、今いる自分がなくなること」という。記憶を失って12年。著者にとっては、失ってからの自分が、今の自分なのである。もし記憶が戻って、今の自分が消えてしまったら……。それを考える恐ろしさは、想像を絶するだろう。

著者のエッセーの合間に、母の記憶、と題し、母親の手記が載っている。これが秀逸なのである。記憶を失った人間にどう接したのかが手に取るようにわかる。母の愛情も美しい。本書は、本編と母の記憶が合わさって、一つの作品と呼ぶに相応しい。

オススメ度: レベル4
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《参考・関連図書》

改題された本書
記憶喪失になったぼくが見た世界 (朝日文庫)記憶喪失になったぼくが見た世界 (朝日文庫)
(2011/01/07)
坪倉優介

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記憶力 (ポケットブック)記憶力 (ポケットブック)
(2009/02/03)
ウィリアム・W・アトキンソン

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記憶の整理術 (PHP新書)記憶の整理術 (PHP新書)
(2011/04/21)
榎本 博明

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