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2011.10/11(Tue)

横木安良夫流スナップショット 

横木安良夫流スナップショット (えい文庫 169)横木安良夫流スナップショット (えい文庫 169)
(2008/05/10)
横木 安良夫

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横木安良夫は好きな写真家である。写真にハマるきっかけを作ってくれたのも、氏の写真である。一口に写真といっても、ジャンルは様々だ。植物写真、風景写真、ヌード写真、ポートレート写真、静物写真、動物写真。そんな様々なジャンルの中でも、余が惹かれるのはスナップ写真、就中、キャンデッド写真と呼ばれる物である。candidとはありのまま、とか、素直とかの意味である。そこで重要になるのは、被写体に撮られていると気づかれないことなのである。キャンデッド写真のなにがいいかは見てもらうしかない。

氏はキャンデッド写真の撮り方ではなく、撮る心構えを説く。写真を撮ることの意義を説く。現在は情報が溢れる時代である。人々は自分の目で見て、自分で分析するのではなく、手近な情報を引っ張ってきて、あたかも物事を分かった気分でいる。そうやって育まれた心は、いつの間にか自己そのものが外部の情報の集積でしかなくなってしまう。氏は言う。
「カメラとは外側の世界を捉えるものだ。しかし直感によって捉えた世界は、内側にある自分の心までも浮かび上がらせることになる。カメラは世界をそして自分を見るための大切なメジャーだ」

シャッターを切ろうとするのは一瞬だ。景色を見ていると、ある瞬間、心に響く風景が現れる。なにがどう良いのか、そんなことは一切考えずにシャッターを切る。そういうものを「内側にある自分の心」というのではないかと考える。

写真をやる人は分かるだろうが、カメラを持つと自然に写真の目に脳が移行する。普段見慣れているはずの景色を、別の価値で見ることができる。例えば、友人の結婚式や、仕事のプロジェクトでカメラ担当になったとする。カメラ担当になったものは、その場にいながら、その場の空気を共有しないのである。一歩別の視点から、なにを撮るべきか、どう撮るべきかを考えている。その感覚を街に持ちだしたのがスナップ写真、キャンデッドフォトである。雑踏の中にいながらも、雑踏とは同じ場所にはいない。その瞬間、世界は貴下が生存するためのアイテムではなく、貴下に撮られるべき被写体となるのである。

現在、氏の写真展が品川のキャノンで行われている。百聞は一見に如かず。とくに写真は。見るべし。
http://cweb.canon.jp/gallery/archive/yokogi-glance/index.html

オススメ度: レベル5
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