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2011.10/15(Sat)

小説読本 

小説読本小説読本
(2010/10)
三島 由紀夫

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三島の小説に対する考えがつらつら述べられている。一言で三島の小説観を説明すると、小説は理知的でなければならず、しかれども、理知的であってはいけないという、二律背反をいかに克服するか、につきる。

三島は小説に悪魔的な息吹を求めるが、自らの制御も求める。また、技術を求めるが、技術をこえた「生」そのものも求める。

また、小説に求める二つの相反する命題を、文士にも求め、芸術にも求める。餅の話しが象徴的である。炭火で餅を焼くとき、餅が網からずれて落っこちてしまうことがある。この黒こげになる餅を世間では犯罪者という。芸術は上手い具合に餅を焼く。そして、焼かれた餅にはしっかりと焦げ目が付いていて、かつ美味い。これが芸術であり、芸術家である。

小説家は犯罪者を理解するが犯罪者にはならず、むしろ世間から褒められる。犯罪を扱った古典作品は沢山ある。まぁ、三島の場合は結局、自身がもろに犯罪者になってしまったが。いや、革命家か。

みな、三島を誤解しているかも知れない。かく言う余もこれを読むまで誤解していた。誤解が解けるか分からぬが、以下に本書の一文を引用しよう。

「たとえば東京湾埋め立て計画というものがあり、それはそれなりに一寸した雄大な計画ではあるが、政治家はそこに金蔓になる交通機関を四通八達させ、官僚は埋め立て地を官庁街にすることを夢み、銀行家は銀行のビルを櫛比させ、誰それは何を、という風に、未来社会のめいめい勝手なイメージを描くであろう。しかし、何百万坪か知らないが、その埋立地全部の平坦なコンクリートの地面に、金いろにピカピカ光る何百億の画鋲を植えつけよう、という計画は誰が立てるだろうか。芸術家が未来を先取りするとは、そういうことなのだ」


オススメ度: レベル4
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●no will
待ちの政治では、迅速な対応はできない。停滞気味である。

現実の内容は、「世の中は、、、、、」の内容であり、理想の内容は、「あるべき姿」の内容である。これは非現実である。
日本語には時制がなく、日本人は現実 (現在) と非現実 (過去・未来) の世界を独立させて並行して言い表すことが難しい。
非現実 (理想) に向かうための現実対応策が語れない。
現実から理想へと一足飛びに内容が飛ぶ。言霊の効果のようなものか。その過程が明確にされない。

時制を考慮することなく自分の思った内容を述べようとすると、現実肯定主義派と空理空論 (曲学阿世) 派のどちらかに分かれることになる。
これでは政治音痴は止まらない。
両者は話が合わない状態に陥り、議論ができない。そこで、悪い意味での数合わせで、民主的に、物事を決するしかないことを日本人は心得ている。
だから、大連立の構想には意味がある。

守旧派の世界は理想的ではないが、過不足なく成り立っている。革新派の世界は穴だらけで成り立たないことが多い。
安心と不信の背比べである。だから、政治家は静観が多く、意思決定には手間を取る。
静観には現在時制を働かせるだけで十分であるが、意思決定に至るには意思(未来時制の内容)の制作が必要になる。
意思の制作に未来時制が必要であるということは、自分が意思を作って示すことも他人から意思を受け取ることも難しいということになる。
つまり、社会全体が意思疎通を欠いた状態のままでとどまっているということである。
それで、勝手な解釈に近い以心伝心が貴重なものと考えられている。

時代に取り残されるのではないかという憂いが常に社会に漂っている。
だが、理想もなければ、それに向かって踏み出す力もない。
筋道を明らかにされることのない励みには閉塞感を伴う。玉砕戦法のようなものか。
だから、我々は耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ必要に迫られることになる。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
noga | 2011.10.15(土) 20:17 | URL | コメント編集

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