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2011.11/14(Mon)

消滅の技法 

消滅の技法消滅の技法
(1997/11)
ジャン ボードリヤール

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社会学者が書いている本で、内容は相当難解である。読み物としては薄い。半分は著者の撮った写真だ。たいした写真じゃない。著者はそれを理解してかこう語る。

「モノがすべての作業をなすのだから、写真は魔術である。写真家は決してこの事実を認めようとせずに、オリジナリティはすべて写真家のインスピレーションにある、世界をどう写真に捉えるかにある、と主張することだろう。こうして写真家は、自己の主観的な見方と写真撮影によって生まれた光の反射の奇蹟とを混同して、下手な写真を、言い換えれば、上手すぎる写真を制作する」

だいたい、写真を哲学的に語ること自体、無理があるのではないだろうか。人は自分の打ち込んでいるものを哲学的に表現したがるが、その媒介はあった方が良い場合と、ない方がよほどいい場合があり、カメラは、写真は、圧倒的に後者である場合が多い。著者はひょっとしたら、この文章を本書のためにしたためたのではないかも知れない。これは、なにかの覚え書き、メモ、スケッチである、と見た方がよほど自然であり、読者も健康的に読むことができる。でなければ、よほど翻訳が酷いのである。

読もうか迷っている人のために、もう1箇所引用しよう。

「生産することが問題なのではない。すべては消滅する技術にある。消滅のモードで生起するものだけが本当の他者である。さらに、この消滅が痕跡を残すこと、そして消滅が大文字の『他者』、世界、モノの出現の場となることが必要だ。第一、それ意外に『他者』が存在する術はない――あなた自身の消滅を基盤にすることによってしか。”We shall be your favorite disappearing act!” 『わたしたちは、特別にあなたのために、消滅の場となりましょう!』

筆者注:意外は以外の誤変換か


オススメ度: レベル2
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《参考・関連図書》

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