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2012.03/01(Thu)

自叙伝・日本脱出記 

自叙伝・日本脱出記 (岩波文庫)自叙伝・日本脱出記 (岩波文庫)
(2002/07/09)
大杉 栄

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伏せ字が多い。これだけ伏せ字が多いということは、そもそも、作者が伏せておかねばならぬことも多々あると思われる。その証拠に、脱出記などでは、前後の記述が結構変わる。それがまた時代を醸し出していて良いのであるが。

明治大正のアナキスト、大杉栄の著書である。本書は思想的な側面ではなく、彼の随筆といったようなものだ。だからか、とても読みやすい。100年も前にこれほど読みやすい日本語があったとはじめて知った。著者自身も読みやすい言葉になるように相当気を遣っているものと思われる。

官憲に殺害されることにより、伝説となった大杉であるが、本書のなかの大杉はまったく等身大である。いや、むしろ本人は矮小化し書いているのではあるまいか。

明治の風俗、また、大正期のパリや上海、登場人物もみんな国家から目をつけられている変わり者で面白い。また、彼らの思想というか、意志の純粋さ、対権力といった姿勢に今の時代だからこそ共感できる何かがある。彼らも強者ならば、当時の権力側もまた強者なのである。この平成の御代で、争うべき権力、権威があるだろうか。打倒すべきなにかがあるだろうか。そう言う意味で、歴史小説、ファンタジー小説を読むような楽しさも備わった一冊である。大正の書とバカにするなかれ、ぐいぐい読ませる一冊。


オススメ度: レベル5
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2012/03/13(火) 14:29:56 | 
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