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2012.09/16(Sun)

日本型リーダーの条件 

日本型リーダーの条件 (講談社文庫)日本型リーダーの条件 (講談社文庫)
(1991/01)
山本 七平

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一つ一つは面白いのであるが、全体としてみると、なんだか寄せ集めてきた論文集のような感じがしないでもない著作。

まず、日本の歴史を語る。まずは日本の倫理観の根底に貞永式目があるという。この貞永式目の相続法に着目して、そこから、日本型の倫理をいろいろと考察する。貞永式目は長子に遺産を残すとは決めていない。相続はもっとも優れた子どもにやるとしている。そして、その相続の目的は、親に考をちゃんと尽くすかどうか。もし、考を尽くさぬのであれば、相続を取り消すことも出来るとある。

つぎに、日本人の金銭感覚を論じる。日本人は金に対して相当敏感だったという。というのも、金以上の、宗教やら、哲学の倫理がないので、金が最上となるというのだ。そこから、日本的資本主義、勤勉主義のようなものが生まれてくる。

物事には本心があるという。ノミにはノミの本心、犬には犬の本心、人間にも人間の本心。では、人間とはどのように出来ているかというと、働いて食うように出来ている。というより、それ意外出来ないのが人間であるので、働いて食うのが本心だ、となる。だから、人間は働かなくてはいけない。忙しくなくてはいけない。ここが無宗教と言われるゆえんかも知れない。

第四章から貞観政要の話しになる。人間の徳とはなにかという話しだ。この徳と権力の関係を分析する。

第五章は論語。しかし、日本人は儒教を読み誤っている、という点から説く。第六章が渋沢栄一。論語つながりなのであろう。ここまでくると、最初の貞永式目の倫理やなにやらがよく分からなくなってしまう。高度な一貫性が保たれているのかも知れないが、書評にこれほど困る書もない。


オススメ度: レベル3
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