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2013.01/29(Tue)

パイドン―魂の不死について 

パイドン―魂の不死について (岩波文庫)パイドン―魂の不死について (岩波文庫)
(1998/02/16)
プラトン

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死後の世界はあるのか否か、という話し。ソクラテスは、魂は永遠不滅である証明を行う。その証明とはこういうものだ。冷は熱にならない。冷と熱は共存しない。偶数と奇数も共存しない。偶数は奇数に近づくと、どこかにふと消えてしまう。正義と不正も相容れない。正義は不正から発し、不正は正義から発す。人間を生命たらしめているものは魂である。雪に熱を近づければ、雪は溶けるが、雪が消滅したわけではない。人間を生命たらしめている魂もそのようなもので、肉体は死ぬ。では、肉体と反対のも魂は死ではないものであるとするとなんであるか。不死である。と言ったような証明。正直、自分もしっかり納得できているわけではない。

それよりも、おそらくその全段で語られる、哲学者の魂は神々の世界へ行く、というほうが重要なのではないだろうか。

ソクラテスは言う。死がなんであるか分からないのに、いたずらに怖がるのは、知りもしないものを知った振りをする愚昧な振る舞いである、と。確かにそうだ。死はどことなく怖いが、死後の世界があるのかないのかは分からない。現代人は死は消滅であると信じている。しかし、それは、死ねば天国で酒池肉林が待っていると信じるのと同じくらい蒙昧なのではないか。昨今の過保護的、一種異様な人命尊重主義も死=消滅が市民権を得ているからなのかも知れない。

それと、この書の感動できる部分は、証明の終わった後である。ソクラテスは魂は不滅である。だから、みんな悲しむ必要はないというのだが、そこに居合わせた人たちは泣いてしまう。言わば、ソクラテスの証明などはなんの足しにもなっていないのである。理論と感情は全くの別物であることが、この書を読んでいると伝わってくるのだ。


オススメ度: レベル4
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