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2014.06/21(Sat)

キリスト教は邪教です! 

アンチクリストを現代語訳にした本。というか適菜のノリで訳した本。かなりふざけた本になっているが、それがわかりやすいのかも知れない。この本には重要なヒントが隠されている。近代社会を覆っているキリスト教的規範というものはよく理解できた。それは、この日本も例外ではないのである。いまや、世界中がキリスト教的規範で統一されかねない世の中になってきた。

ニーチェは批判する。キリスト教は魂の高潔さ、目の前にある美や善を腐らせてしまう。人間の崇高さを呪う宗教であると。代わりに、キリスト教は人間の弱さをたたえる。弱きことが正しいことであるかのような教えとなっている。そして、思いやりとか弱者救済とか隣人愛とか、神に対する正直さとか、そう言ったものを徳目として数える。

しかし、おもしろいのは、そんなキリスト教がなぜ世界を席巻したかということである。ニーチェは純粋に人間は権力を握るために生きているという。キリスト教はそう言う生き方を否定したにもかかわらず、結果として権力を握っている。このパラドクスの解決の糸口はどこか? 余はキリスト教のダブルスタンダードこそが答えだと思う。キリスト教ははキリスト教徒以外には徹底した弾圧を加え搾取を繰り返してきた。近代社会も同じである。前近代的なものを未開なものと見下し、自らの理念を至上として遠慮もなにもなく、善きことをしているという信念の元、前近代的なものキリスト教以外のものを滅ぼして嬉々としている。キリスト教、近代社会、民主主義、これらを我々は宗教的理念で普遍の価値として崇め盲信している。

ニーチェは言う。なぜ不平等がいけないのか。むしろ自然な状況とは不平等であり、平等とは自然を人為的にゆがめていることである。

ロールズの無知のベールとかも不平等がいけない、というか、自分が劣等な環境におかれることをおそれるという弱者の思想から出ている。そして、この弱者の思想を強力に養護しているものこそが、「理想」というこの世には存在しない人為的に作り上げた理念である。それは、神の国でありイデアであり共産主義であり無知のベールなどである。一神教の世界はその典型である。この理想により人は弱くなる。

が、人が弱くなることにより、人は団結し、結果として強者を滅ぼした。ここでも強弱が逆転するのである。結局強弱は永遠に回り続けるのであろうか? 本当のアンチクリストを読みたくなった。


キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』 (講談社+α新書)キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』 (講談社+α新書)
(2005/04/21)
フリードリッヒ・ニーチェ

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